2019年11月25日(月)

大まかに4つあるカメラの露出モードの中で、最近シャッター優先を便利に思っている。もちろん、シャッターを優先すべき場面において。

かつて、フィルム時代は絞り優先はNikon、シャッター優先はCanonという話を聞いたことがある。どこまで本当か、その時代にカメラマンをしたことがないからわからないが。

また、シャッター優先は絞り優先よりも選択される露出の幅が狭いので(大口径単焦点でもF1.4〜F16で7EVしかない)、絞り優先がよいという話も聞いたことがある。

今はISOオートや低速シャッター限界など様々なパラメータもあるが、それらを除けばシャッター優先もなかなか悪くない。というのも、シャッター優先で撮影中に画面が急に暗くなってもせいぜい絞り開放でアンダーになるだけである。むしろ、暗くなった状況に露出補正をかけずとも適正露出になってしまう場面さえある。仮にアンダーになってしまっても、余程でない限りはレタッチで救済できる。マニュアルモードより楽。

一方の絞り優先では同じことはできない。前述した低速シャッター限界を設定していない限り、画面が急に暗くなっても低速シャッターが選択されるだけで、だいたいこの場合はブレる。ブレた写真は救済できない。また、露出補正もそのままだから、露出オーバーの写真に仕上がる。ご存知の通り、デジタルではアンダーの方が階調が残りやすい特徴がある。

さらに言えば、シャッター優先を選んでアンダーになっていても(Nikon機に限る)、ADLを設定しておけば暗部を持ち上げてくれる。

このように考えればシャッター優先もなかなか使えるモードであるとわかる。しかし、暗いところがメインでたまに画面が明るくなるような状況ではここまで書いてきたことの反対がよいかと思われるのだけど、暗いところがメインの撮影でスピードを求められる仕事がまだないので、それはまだ試したことがない。

2019-11-25 | カテゴリー 写真日記 | タグ

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