飛ばしてみてわかった、なかなか安全とは言えないMavic Mini

Mavic Mini、実機で飛ばしてみてます。届いてすぐの間は雨天続きで家の中で飛ばしてましたが、先週くらいから外で飛ばせる機会があったので諸々スペック試したいとこもあって外に持ち出して飛ばしてみました。

画質

静止画、動画ともにスマホで見る分にはきれいです。絵作りも良いと思います。最新のスマホで撮ってるみたいで、不満はありません。

細かいとこ言えば、静止画はRAWで撮れないのでレタッチ耐性が低めです。そのくせ、WBがオートなので外すと辛い。日陰のWBがややマゼンタ寄りかなぁという印象あります。

動画もキレイですがPCの画面でPhantom 4 Proと比べるとやはり差はある。。。ただ、こういうものは当たり前ですが、価格ほどの差はないです。カラコレ、グレーディングが辛いのはPhantom 4 Proでも一緒なので…

SNSとか意識するならアプリ内でフィルターかけられたら良かったのにと思います。

耐風

このクラスにしては屋外でもそこそこ持ちます。が、あくまでこのクラス。200g以上の機体と比べるとちょっと吹いた風(風速2〜3m/sくらい)にプロペラ音が抵抗する感じがあります。

公式では耐風8m/sでした。だから風にも強い、なんて言ってるメディアの記事は信用におけません。多分、その記事、屋外で飛ばしてないですよね。多分、ビル風なんかの突風でコントロール失えます。

電波

これが一番驚きました。すぐロストします。弱いだろうなとは想像していたのですが、想像以上でした。目視内で突然、電波ロストしました。

イベント上空でも飛ばせるかなと考えていた自分に猛省を促します。余程安全対策を検討しないと無理です。Mavic AIRよりもさらに弱いかと思われます。

フェールセーフ

そのくせ、フェールセーフがRTH(リターントゥホーム、ホームポイントに自動帰還する機能)しかないのもマズいです。ご存知の通り、この機体、障害物センサーがないためRTH中にモノに衝突する可能性があります。Mavic MiniはRTHがある、と賛美してはいけません、RTHしかないのです。

GO4のアプリなら電波ロスト時にRTHかホバリングか着陸の3つから選べるのですが、なぜRTHだけにした、と真剣に悩むレベルです。この設定はフライト現場によって変更する点なので、DJI FLYにもアップデートで改善して欲しい機能です。

電波ロストした時に落ち着いて対処できるかは大事なことなので、あまり初心者向けとは言えないのでは、とも思ってしまいました。

あと緊急時の墜落キーも変更できるようにして欲しい。スティック8の字操作は飛行中にありうるキーですし、緊急時のみオンにする選択肢もありますが、状況が緊急かどうかは機体が判断することではないです。個人的にはPhantom 4系の墜落キー(RTHと斜め下押し)が理想と考えます。

飛行機能

おおよそ問題ないですが、プロポのスティックは感覚が大雑把で固めなのでもうちと繊細な方が好きです。プロポのサイズ的な問題でしょうかね。GO4アプリは入力に対する反応を調整できるのですが、その設定ができません。

それゆえ、飛行がスムーズになるCモード(ただし、速度は落ちる)が便利で、Pモードと使い分けようと思っています。しっかり映像を撮るときはCモード、静止画やスピード感が欲しいときはPモード。SモードはPhantomでも普段からあまり使いません…(目的地が遠いときの移動時くらい)

以上、どこも書いてないけど、思ってるよりは安全レベル低いなと感じたMavic Miniでした。しかし、安全に配慮して飛ばす分にはこのクラスではすごく優秀だと思います。

この機体のおかげで一気にドローン普及は進みますが、同時に社会の理解とパイロットの安全知識が深まることを期待します。

2019-12-02 | カテゴリー ドローン | タグ

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