カメラが趣味です、とは一体なんなのか
本日は揚げ足取りをします。あげてない足であってもアメフトのタックルばり積極的に取りにいきます。そういうことをしたいと思います。
今回の被害者は「趣味はカメラです」「カメラが趣味です」。カメラが趣味というからにはまぁ、そうなのでしょう。間違っても写真が趣味ではなさそうです。もちろん皮肉ですよ。
カメラが趣味というのと写真が趣味というのは似ているようで似ておらず、ベン図が描けます。理論的に展開すると、世の中には4種類の人間がいることになります。
- カメラも写真も趣味である
- カメラは趣味だが、写真は趣味ではない
- カメラは趣味ではないが、写真は趣味である
- カメラも写真も趣味ではない
世間的には4の人間が多いと思います。そういった人はそもそもこのブログにたどり着くことが困難かと思います。そのほかを見ていきましょう。
1の人間は一番わかりやすいと思います。写真が好きだし、カメラも好き。多分、僕もここに当てはまるのでしょう。しかし、僕は熱狂的にカメラを好きかというとそうでもありません。ここは個々人により温度差はあるのですが、図は一応の分別なので正確な境界線を引くことは難しいでしょう。とりあえず、カメラマンを名乗る職種の人間は少なからずカメラについて知らなければ使いこなせないというところもあるため、ここに入るということでよいでしょう。
次に3の人間。カメラは好きではないが写真は趣味だ、という人。一見ありえなさそうだが、少し考えればありえます。例えば、自分は写真を撮らないが写真ギャラリーを回るのが好き、という人。スマートフォンで撮影する写真文化に興味がある人。
そして今回問題となる2の人。モノとしてのカメラが好きな人たちです。この世界は奥深く、立ち入っていない僕が知る限りでも「ライカ信者」「クラシックカメラマニア」「オールドレンズマウントアダプターマニア」デジタルカメラであっても「解像力テストマニア」「センサーテストマニア」、最近でも「駄カメラ」など多岐にわたってジャンルが分かれ、たまに新ジャンルが生まれています。これらのジャンルはあまりにも溝が深いために他ジャンルのカメラ好きとは理解し合えなかったり、一方で2つ以上のジャンルに興味を持つカメラ好きもいたりします。趣味として一番お金がかかるのもこのジャンルです。
それなのになんですか。APS-Cミラーレスにダブルレンズキットを購入して趣味はカメラです。というのはあまりにも浅はか。言葉は正しく使う必要があります。貴方の分類されるべき位置は上図の2でなく3です。うっかり若い女の子が「カメラが趣味です」なんて言うと本当に上図2の世界にいる人が「えっ?どのジャンルの?」と食いついちゃうじゃありませんか。いや、そういったケースはこのインターネットの情報の波の上ではあまりにも多いため、もはや最初から諦めているところがあるかもしれませんが。
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