Nikon D850、追い詰められてゆとりのない状態です。僕はシフトレンズを使っています。

D850、またしても品薄のようです。逼迫状況、だそうです。読みは「ひっぱく」。意味は追い詰められて、ゆとりのない状態になること(Google検索)だそうです。何に追い詰められているかと言えば、Nikonユーザーの需要です。品薄のアナウンスは2度目ですね。これだけ売れても転売が起きないのがカメラ界の健全なところです。品薄商法ではなさそうですが、Nikonにとっては予想以上に売れたってことでしょうか。スペックに対してお得とは言え、おいそれと買える値段ではないですからね。僕はがんばりましたが。

届いたました! #nikon #D850 tobitsuさん(@tobitsu)がシェアした投稿 - 2017 9月 7 7:51午後 PDT とど

初日に購入して1ヶ月と10日ほど、ずっと使ってますが、本当に良いカメラです。AFがやはり思った以上で、D600クラスに比べて差があるのを日々実感します。先日、娘の運動会で秒9コマを連写したのですが、ゴールにいる親(僕)に向かって走ってくる間、AFはレンズの最短撮影距離を超えるまで外れませんでした。これにはいたく感動しましたので、早速Googleフォトにあげてgifを作って実家に送りました。子どもって、ぷにぷにしてるから走ってる最中は顔の肉が揺れて高木ブーみたいな表情になったりするんですね。知りませんでした。

また、とにかく設定が細かいです。細かすぎて伝わらないことを前置きしておきますが、サブセレクター中央を押すと、ファインダー内の格子線を出したり、AFセレクターを中央にリセットできたりしますが、中央ボタンではAFリセットはできても、ファインダー内格子線の表示ができません。個人的にはサブセレクターにAFエリアの選択を全て任せてしまいたいのですが、中央ボタンにファインダー内格子線表示の機能がないため、中央ボタンにAFエリアの中央リセットを割り振り、サブセレクター中央にはファインダー内格子線の表示を割り当てざるを得ません。

何を言っているのかD850が手元にないと意味不明ですが、こういう細かい不満が出てしまうところまで設定を追い込めるのがD850のいいところだ、と言いたいのです。いいカメラを買えばいい写真が撮れるわけではありませんが、使い込んで細かく自分好みの設定を作っていくことで手の延長線上になるカメラです。Nikonユーザーなら、おすすめです。初心者モードがないため、PSAMの4つのモードだけ覚えたら買ってしまいましょう。

そして、そのD850に最近つけっぱなしなのがシフトレンズPC Nikkor 35mmです。

tobitsuさん(@tobitsu)がシェアした投稿 - 2017 10月 14 2:17午前 PDT 前にNikonのPC-E Nikkor 19

なかなか使いこなしの難しいレンズで、例えば、絞りは自動絞りではありません。そのため、絞ればファインダーは暗くなるのですが、意外に日中であればf11くらいまで絞り込んでもファインダー内は見えるものです。ピントも、f11だとパンフォーカス気味で撮影できます。

となると、あとはシフト量などが問題になってくるのですが、シフトでパースをコントロールすることは自分の立ち位置の変化なのだな、と感じました。上方にシフトすれば上側に、左右にシフトすれば左右に撮影者の位置が仮想的に変化するわけです。それゆえ、実際の撮影ではシフトはほとんど上方にしかシフトしません。左右にシフトするのは障害物がない限り、自分が左右に動けばいいだけですし、下方へのシフトはしゃがめばいいだけです。移動できるのに横着するな、ということです。上側へのシフトは、限定的ですが、ドローン的な視点にもなりえるわけです。被写体が平面的な場合、シフトする行為は遠方からズーミングともまた、似た結果になります。前提として焦点距離35mmの画角の感覚があってこそですが。

そのようにして、パースの変化が視点の変化とも連動するために、シフトレンズはズームレンズとは別の観点で取り扱いの難しいレンズに思えます。単にパースを補正する目的だけに使っているとわかりにくいですが、パースを自由自在に操る、と考えると悩ましいです。単焦点レンズのような、パースが限定されている状況においての創造性も起きづらいです。パースにおいて自由度が増しているだけに。それでも、このレンズでしか撮影できない独特さと面白さの可能性を信じています。まとめると、このレンズを生かすも殺すも撮影の腕次第ですね。当たり前の結論に至りました。

2017-10-27 | カテゴリー カメラ | タグ

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