2020年12月16日(水)

最近、殆ど見ないと思っててもたまに生息する、Noレタッチ宣言。「レタッチしてません」「いじっていません」「RAWからストレート現像」等々。

これが有効なのはカメラのセンサーや画像処理の傾向、レンズの特性を見るための目的においてであって、おそらく投稿者が見せたいのだろうと思われる『綺麗な景色そのものの色や驚き』は表現できていない。

もしその見たままの景色を表現したいと思うならホワイトバランスを測定、画面の各所の露出を測定、カラーメーターやカラーチャートなどを使用、などしてRAW画像から厳密に追い込むしかない。そこまでやればある程度見たままの景色は表現できるだろうが、それでも誤差が出る。そ

のレベルになると、そもそも『見たまま』とは何だろうか。構図で切り取っている以上、その感動をそのままシェアするのに写真というメディア自体が果たして最適なのか、悩ましい。

少なくとも現代は見たままを写真で映すという行為には主眼は置かれないのだろう(複写等除く)。

2020-12-16 | カテゴリー 写真日記 | タグ

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