2021年春、Phantom4 Pro V2.0を導入

最近のドローン界隈、目視外飛行が必須のDJI FPVと先週のAir2Sが話題です。そんな中ですが、3年前に発売されたPhantom4 Pro V2.0(以下、P4pV2)を購入し、仕事道具に導入したためご報告申し上げる次第です。

導入経緯

もともと、僕は一世代前のPhantom4 Pro(以下、P4p)を使用していました。その後、P4pV2が発売され、さらに後にMavic2 Proなども発売されていますが、似通ったスペックのため買い足すには至りませんでした。

ところが、P4pでずっと運用していたところ、仕事で電波状況がこれまでで最も悪い現場が出てきました。どのくらい悪いかというと、機体が真上で全然目視が問題ないくらいの位置で電波が切れ、リターンホームがかかりだすくらいです。多少良い状況でも伝送される映像も途切れ途切れのため動画がまともに撮れません。

P4pはlightbridgeという伝送方式を採用していますが、その後、DJIのドローンの多くはOcusync2.0というより強力な伝送方式が使われています(どちらも2.4GHz帯)。電波障害が顕著なため、P4pより強力な伝送が可能な機体が必要でした。DJI FPVやAir2SではOcusync3.0であるO3が採用されていますが、どちらも以下の理由で導入は見送りです。僕の仕事で必要な機体の条件は以下の通りです。

  1. GS Proのアプリが使えること(Airシリーズ、DJI FPVはこれが使えないためこの時点で候補から外れる、さらにDJI FPVは静止画が弱い)
  2. 画角が24mm(Mavic Pro2は28mmなので候補から外れる)
  3. ATTIモードが使えること(Mavic2 Zoomはこの理由で候補から外れる)
  4. HDMIで出力可能(マスモニに接続した現場あり)

このため、機体はP4pV2一択でした。いつ出るかわからないMavic3の噂ばかりをネットサーフィンしてもキリがなく、業務上、必要になったため躊躇なく導入に至ったわけです。

テスト飛行後、所感

当たり前ですが、スティックの感度などを合わせればP4pとP4pV2の飛行感に違いは感じられません。このあたりが全く新鮮味のないところです。それと、どちらも同じプロペラを使っていても音が違います。P4pV2のほうが低音ぎみというか、静音性も高まっている感じ。

それと、P4pV2になってDJI Gogglesと無線接続ができるようになりました。これまでタイプCとタイプBのHDMIという、いつ切断しても仕方ないゴミ有線で接続するしかなかったので(端子の予備を大量に購入してます)、我が家一同、末代まで歓喜しています。また、ヘッドトラッキングも有効になり、ゴーグルでドローンを一部操作するという離れ業が可能になります。個人的には機体を自分で操作し、カメラを別の人にゴーグル経由で操作してもらう、なんちゃって2オペもいいかなと思っています。

おまけ:Phantom用バッグ検討

Mavic系の折りたたみ系ドローンが主流の昨今では縁遠い、Phantom用のバッグの比較です。ずっとManfrotto(下写真奥)のを使ってきていたのですが、今回、DJI純正のが手に入ったので比較です。価格も2万円ちょいで同じくらい。

サイズは純正(上写真手前)のほうが小ぶりです。Phantomを収納するという点ではどちらも合理的なサイズ感です。肩掛けはManfrottoのほうがしっかりしています。

収納力の比較。本体、プロポの他、どちらもバッテリーは3-4つ入ります。それとiPadや書類を入れるサイドスペースがあります。Manfrottoのほうが大きいのは上部にスペースがあるからです。Manfrottoのは一眼レフなどを入れる用途で想定しているようです。つまり、ドローン+他のカメラを少々、ということで撮影現場全体を想定しているのに対し、DJI純正のほうはPhantomのみを収納することを想定しているようです。実際のところ、Manfrottoの上部スペースにはNDフィルター一式、サングラス、風速計、予備のMicroSDカード、懐中電灯、ケーブルなどを入れると一杯です。ドローン撮影に必要なもの一式を収納できるという点で個人的にはManfrottoのほうが好感触で、さすが長年の経験と言えるでしょう。複数のバッグを車で運ぶのが前提であればDJI純正のでも大丈夫かと。

2021-04-18 | カテゴリー ドローン | タグ

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