やばい、DJIのGoggles、まじやばい。操縦者以外も楽しいドローンの新時代を感じます。
先日、コンペで勝った賞金(ポイント?)で買いました。『DJI Goggles』というヘッドマウンドディスプレイです。ドローンメーカーのDJIが発売してわかるとおり、ドローン用です。ドローンの世界ではこういうのを『FPV』(First Person View)と言います。つまり、一人称視点。ドローンに乗ってるような感覚で見られる映像ってことですね。いわゆるVR映像(Virtuial Reality)とは似て非なるものです。誤解なきよう。レース用のものなどと比べてかなり大きく、バンドと本体合わせて約1kgあります。が、装着してみるとフィット感がよいせいか、全く重さを感じませんでした。
ドローン本体でおなじみのDJI製品らしく、箱がしっかりしていてそのまま持ち運び用のバッグになります。ドローンの運搬で僕はリュックを使ってますが、さすがにこのゴーグルはそのまま箱を使おうかな、と思ってます。バッグももう入らないし。写真のように二分割で箱にしまえます。
価格分の価値あるスペック
カタログスペックは片目ずつハイビジョンのモニターがあり(1980×1020)、両目で3960×1080の解像度になります。横だけなら4Kです。ヘッドマウンドディスプレイで片目ずつディスプレイが分かれているってのは珍しいのではないでしょうか。右側面にタッチパッドもついていて、設定の変更や、機種によってはドローン本体の操縦もできるというなんとも恐ろしいアイテムです。これだけのためにMavic Proが欲しいくらいです。他にも、イヤホン端子がついていたり、放熱を考えられていたりといたれりつくせりなヘッドマウンドディスプレイです。
ドローン本体との接続
最初にPCでアクティベーションしたら、いつも通り、プロポ(送信機)とドローン本体に電源を入れます。その後、プロポの背面にあるHDMI出力からヘッドマウンドディスプレイにケーブルで接続します。ちなみにPhantom4シリーズまでは通常はHDMI出力がついておらず、別途、公式で販売されている出力モジュールを買って取り付ける必要があります。僕は前にVUFINEを買った時に一緒に購入し、Phantom 4 Proには取り付け済みです。一度取り付けると取り外すのがめんどいので無印Phantom 4には取り付けてません。ちなみに、この改造では技適違反にはならないらしいです。不思議。Phantom 4 Proではドローンの映像が映るだけですが、無印Phantom 4ではヘッドトラッキング機能が作動し、頭の動きに合わせて多少、ドローンのカメラも動いてくれるらしいのです。素敵機能!なぜ後出しのProにその機能がないか、理由は明らかではありませんが、カメラとセンサーの大型化などが影響しているのかなあというのがもっぱらの僕の予想です。
注意点として、なぜか付属のHDMIケーブルはそのまま接続できず、一旦HDMIのタイプを変換する必要があります。罠ですね。だったら最初からそっちをつけとけよ、と思うのですが、理由はわかりません。Phantom 5ではそのあたりを改善してほしいです。むしろ最初から送信機にHDMI出力端子をつけといてください。変換アダプターはAmazonで数百円で買えるのですが、安物はやはり接続部が安定しないところが安物なりです。無事接続した後はゴーグルの電源を入れるとDJIのいつもの起動音がして、ドローン本体の映像が送られてくるようになります。高い解像度に割と感動します。接続に関しても、Mavic Proだと無線で接続できるらしく、あまりにも優遇されすぎて嫉妬を覚えます。
実際の運用
これを装着しながらドローンを操縦すると、カメラ視点のよりよい映像は撮りやすくなります。ですが、これは『目視外飛行』に当たるため、法律で禁じられている操縦方法です。ドローンは操縦者が肉眼で確認していなければいけません。この点、前述したVUFINEとは異なる点です。一応、僕は目視外飛行を行える許可を得ていますが、それでも常に補助者をルート上に配置しておく、夜間の目視外飛行は行わない、といった、許可内でのさらに細かい飛行ルールが定められています。以上のことから、実際の運用としては一緒にドローンを飛ばしにきた人に映像を楽しんでもらったり、仕事などで遠慮なく補助者を配置できるときに目視外飛行として装着する、といった使い方を想定しています。梅雨も明けましたし、どなたかご一緒しませんか。
他の使い道
映像転送がHDMI入力なので接続さえできれば基本的にはどんな映像も見ることができます。試しにMac Book Proの映像をこれに出力して見たところ、なんと予想通りMacBook Proのデスクトップ画面が目の前に広がりました。Mac内に入っている過去のドローン映像を見たところ、それなりの迫力になりました。映画などを見ると楽しいかもです。ただし、キーボードは完全にブラインドになります。ゲームとかも面白そうですね。ただし、両目で違う映像が映っているわけではないのでiPhoneなどから出力してVR映像を映してもVRにはならないように思います。おそらく、視差のある2つの映像が目の前に広がるだけのはずですが、それを試すにはiPhoneの純正Lightning→HDMI変換アダプターは高すぎるのです。
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