ピノッキオ展、はじまりました。自作について。
写真作品で参加してますピノッキオ展、昨日から始まりました。
今週土日はワークショップのため、17時からの営業です。時間にお気をつけてお越しください。今週と来週は3連休ですが月曜も休みなのでお気をつけて。
原作だとピノキオじゃなくてピノッキオ、なんですよね。原作イタリア語なんでカタカナですらないんですけど。何度も書きますが、ディズニーのファンタジーなイメージと違って原作は無茶苦茶です。今の時代だったら主人公のクズっぷりにネットで叩かれること必至。ん、今の時代?
ということで、ピノッキオが現代に日本で初めて書かれたとしたら、という架空の設定でその挿絵代わりの写真が僕の作品テーマです。
まず素材のピノッキオですが、薪がしゃべりだすことから物語は始まっています。しかし、その薪が何の木なのかは原作には記述がありません。色々調べてみると(ネットとかで)、ピノキオのピノ(Pino)はイタリア語で松を意味するそうです。そこで、松の薪を買い求めました。その中から一番形が整っていない一本を選び、本作の主人公としました。それに場面に応じて彩色し、また時には『紙の花柄の服』を着せたりし、撮影しました。面白いことに、形が整っていないほうが人間味が後々出てくるというか四六時中一緒にいたせいか、最後は本当に喋りだすんじゃないかという気迫を薪に感じることもありました。
ピノキオにちょっかいを出す役として物語にちょくちょく出てくるコオロギはヨーロッパイエコオロギ。今や爬虫類用の餌に成り下がったこいつですが、日本のコオロギよりは原作のイメージに近いのではと思います。ちなみに本記事の写真は展示では採用しなかったカットです。
そんな感じでピノッキオの全部を現代風に書き直したわけではありませんが、その想定で場面ごとのイメージを原作から読み込み、撮影していきました。展示している写真が原作のどの場面に当たるのか、考えながら読み解いて鑑賞していただいても嬉しいです。展示は来月10/7(日)まで。
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