引っ越して買った美しいデザイン その1
こんにちは、先日、妻が「ハーマンミラー」を「ハンマーミラー」と言っていたので、「随分と壊れやすそうな家具メーカーだな、むしろミラーとハンマーは組み合わせたらまずいだろう、いや、一周して倉俣史郎的な繊細さがあるかもしれんな」と想像力の翼を広げた太田です。こんばんは。そんな妻と僕ですから引越し先のインテリアで色々と衝突することは火を見るよりも明らかでした。先日も照明の色を白色か暖色にするかで国家が分裂しかけたところ、妻が見つけてきたのが上の写真のソケットです。人呼んで、「2号国民ソケット」。
形態もですが、名前もインパクト大。それもそのはず。Wikipediaで調べてみると、戦前に発売開始された、ロングライフデザインもびっくりな超ロングライフなソケットのようです。もちろん写真のとおり、電球が2口つけられます。メーカーも、松下からPanasonicになっても作り続けています。早速これを買い求めに新宿に行ったところ、ヨドバシカメラでは売っておらず、ビックカメラの隅っこでこっそりと売っておりました(類似品はヨドバシカメラでも売ってましたが)。1号と3号もありますが、形態的な昭和臭さを感じて2号を選びました。
さらにこれにつける照明として、LEDを選びました。選んだLEDはソケットと同じくPanasonicの光色切り替えタイプ。昼光色と電球色を切り替えられます。まさに紛争防止のための平和の灯。本当は電球色よりも電球のほうが個人的には好きなのですが、そこは妥協と譲歩。なぜなら僕も大人になったからです。
ちなみにこのLED、色温度がそれぞれ2700kと6200kで、演色性が90Raと80Ra。一般的な、色評価用蛍光灯のRaは99ですから、写真用には及びませんが、ニュースリリースによればなかなか高い数値のようです。が、80と99でどれだけ違うかなんて高級なカラーメーターでも買わないと客観的には測れません。
実際に点灯させてみたところです。片方だけ電球色でつけました。壁のスイッチと、さらにこの2号国民ソケットについているヒモで調整できます。
片方が電球色で片方が昼光色という、カメラマンが嫌うミックス光源組み合わせも可能です。このように、2つのLEDを調整することで、「どちらかが片方が点灯しており、それぞれ電球色/昼色色」、「両方電球色/昼光色」、「ミックス光」の組み合わせが可能で、ソケットは片方が斜めについているのでそれぞれ2通りが可能、よって8通りの組み合わせが可能で(文章で書くとわかりづらいですね)、さらにどちらも点灯していない状態も加えるとなんと9通りもの環境を作ることができます。
片方だけつけても光に指向性ができるのでよいです。寝る前、いつもよりちょっとだけ暗くしたいときに最適です。あえて欲をいうならばLED自体がもっとかっこよければよかったのですが、売ってないので仕方がないです。
ところで、LEDはデザイン的には電球の形を模倣する必要がないはず。そのうち、自作してみようと思います。秋葉原にいけば材料も揃いそうです。実は今回、ソケットコードを自作してみたのですが、電気屋で買うと1600円くらいするところ、材料費700円弱で済みました。シンプルな構造で中学生の技術の授業を思い出しました。そんな懐かしい気持ちにさえさせてくれるきっかけを与え、家庭に和平のひとつをもたらした2号国民ソケット、引っ越して買ってよかったもの第1号です。
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