愛とはいったいなにをさすのか、ぼくら
暇を見てはつらつらと3月に三重に行ったことを書いてきましたが、妻の実家へとご挨拶に伺ったのがそもそもでした。特に写真を載せることは考えていなかったのですが、ここで某機関より登山道をついてきたり、スカート姿なのに滝への山道をついてきた、いじらしく健気な妻について全く触れられていないと抗議があったため、僕自身が自ら遅ればせながら気づいたため、紹介させていただきます。この文章は検閲されています。
2枚の写真は三重に移動中に撮った妻です。下の写真に関して言えば、僕はカメラマンがカメラを構えている写真は本来あまり好まないのですが、背景の車掌さんやサイド光などがよい雰囲気を醸し出してくれたので仕方なく、積極的にこの写真を採用させていただきました。この先、どんな険しい道があるか想像もせずに…この日は四日市市内で夜景を撮影しました。レンタサイクルで見知らぬ土地のバイパスを走り回ること自体が妻にとっては新鮮だったようです。よかったですね。
JR四日市駅に降り立った私たちです。四日市は近鉄のほうが栄えていて、JRの四日市駅前はこれからの日本の地方都市の先駆けのような風景が広がっていました。そういえば、JRと近鉄は1kmほど離れていまして、旅行の荷物をもってその距離を妻には歩かせてしまいました。文句言わずついてきた妻には大変感謝の思いで大変にいっぱいです。
近鉄四日市駅の近くになるとアーケード街や飲み屋が増えてきて、納得の街並みでした。 ふらりと入ってみたくなるようなお店に目が釘付けでした。この後、夜景を撮影にいく、という使命がなければそうしたこともできたのでしょうが。涙を飲み、次回、また三重に再訪することを誓いながら私たちはレンタサイクルにまたがり、トラックが爆走する夜のバイパスへ向かうのでした。
さて、いよいよいじらしく夫についてくる妻がわかりやすくでてくる写真です。翌日、御在所岳に登ったときの一枚です。冬はスキー場になっていると思われる、残雪未だ溶けきらぬ斜面を登ります。この写真で僕は「写真とは普通、うつむいていると顔が暗く写るところ、雪がレフ版替わりになって明るく写っているのだなぁ」「こんな斜面にも関わらず妻は健気だなあ」ということを身をもって実感したのでした。
山の中腹での風景写真に映り込んだ素晴らしい背景とともに写ったモノクロの妻です。ちなみにサイズが合わず、ぶかぶかのダウンジャケットは親戚が寒いだろう、と貸してくれたものです。大変健気ですね。
これはその日の夕方、旅館の近く(徒歩20分)に美しい滝があるというので険しい山道を健気についてくる妻の写真です。わたしは、そんなつまを、とても、けなげだなあとおもいました。
最後にこの三重行きで最も妻をよく撮れたと個人的に思っている写真を一枚載せます。御在所岳の麓で撮影した写真です。中央日の丸構図、水平がとれず、微妙に傾いて演出された素人感、周囲のひとけの無さ、背景の「おみやげコーナー」という文字。まるで写るんですで撮ったような、完璧な写真とはこういったもののことを言うのだ、と思いますが、写真論を待つこともなく、この文章は検閲されています。
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