Mac、外付けハードディスク不調にTec Tool ProとEase Usの合わせ技。
前置き
朝でした。Macを起動させても外付けハードディスクが全てマウントされません。外付けハードディスクの電源入れ忘れたかな、とチェックしてみるも、入ってる。USBケーブルも繋がってる。ディスクユーティリティでチェック。繋がってる。マウントされていない。ここで気づきました、いやな予感。論理障害です。
外付けハードディスクは常時繋げているのは3台です。メインとTime Machineと、バックアップ用。早速ですが、今回の一番の反省点は3台を同じ1つのケースに入れていたことでした。ダブルバックアップ体制が一気に崩壊するという大事故です。メインのは過去写真が殆ど入っているハードディスク、仕事を引退することも頭によぎるくらいの衝撃でした。
さすがに一瞬たじろいだが、論理なら何とかなりうる(かもしれない)と気を取り直し、ネットを中心に情報を集めだしました。とりあえずぶっ飛んだ3台を以下にまとめます。
- ハードディスクA…過去写真や映像、書類。
- ハードディスクB…Time Machine。Mac本体とAの分)
- ハードディスクC…Aの写真、映像、また本体の進行中の仕事の差分バックアップ。
どれかひとつでも復旧できればかなり心強いわけです。以下より復旧について書くわけですが、このページに検索でたどり着いた方は何かしら似たような障害に現在進行形であっているかと思います。当たり前ですが、私の方法は数あるひとつの方法でしかありません。しかし、ケーススタディとして、何かしらのヒントになればとも思います。
Macの標準機能
まずは最初に思いつくのがMacのディスクユーティリティ。First Aidという機能(内部でfsckしてるらしい)があるのですが、これやって助かった、てケース、ネットでも殆ど見ないんですよね。案の定、3台とも失敗しました。一応、ターミナルで直接fsckとかセーフモードで立ち上げて同様にしてみてもダメ。信頼がありません。
Ease Us
そんでこないだ書いたばかりのソフト、Ease Usを使います。まさか早速お世話になるとは。
これを試したところ復旧できそうな感触がありました。ただ、前回の記事でも書いたのですが、ファイル名やファイル階層が壊れてしまう可能性があります。いずれにせよ、復旧前のスキャンだけで1日弱(6TB)かかるので最もデータが戻ると嬉しいAにソフトを走らせます。
ただ、理想はファイル名、フォルダ階層まで復旧できること。何十万のデータを並べ直すのはできればやりたくない作業です。
Tec Tool Pro
Macの標準機能では難しそうとわかって、BとCには他のソフトを使うことにしました。まずはじめに検討したのはTestdisk。
かなり前に使ってました。リンク先ではddrescureしてますが、今回はパーテーション復旧。と思いついたですが、多分、問題はパーテーションじゃない(直感)ので敢えて使うまでもないかなぁと判断しました。かえってハードディスクにダメージ与えるのは避けたいところですので。
色々検討した結果、Tec Tool Proを選びました(バージョンは12)。他の候補に比べてサイトがちゃんとしてたり(Macの有料ソフトはしょぼいサイトも少なくない)、今回復旧した後も普段のメンテナンスに使えそうという理由です。
MacのApp Store以外からのめんどいインストール作業を終え、データ構造復旧を行なってみたところ、なんとCが復旧しました。
これには感動しました。買ってよかった。Tec Tool Pro!さすが有料ソフト。一方、Aのデータリカバリーがまだスキャン中。CにあってAにないのは書類だけです。ここで、Bの元Time Machineを思い切ってフォーマットかけます。Aがまだ終わらないので、Cで復活したデータをフォーマットしたBにコピーします。コピー時間は7時間とのこと。寝ることにしました。
翌朝の奇跡
AのEaseUsのスキャンが終わっていました。CのBへのコピーはあと30分ほど。EaseUsの画面見ながらやっぱファイル名変わってるなぁ、とつらつらスクロールしてたところ
なんと、下部にフォルダ構造、ファイル名そのまま残ったデータが見つかりました。これ、Tec Tool Pro要らなかったんじゃね、と思いましたが、まぁそれはそれで安心を買ったと思うことにしました。プロは安全な手をとる。
念のためリストのデータをCと付き合わせて問題ないことを確認し、Cにはない書類などのデータのみをBとCに復旧しデータ復旧作業完了です。有料ソフトですが、必要とあれば躊躇わず買うことをオススメします。時間を金で買うと思って。
今後
最初に書いた通り、同じケースにまとめてハードディスクを入れない、これを徹底します。多段ケースを持つ意味とは一体…ハードディスクの容量的に、Bを今までと変わらず Time Machine用にする必要があります。Aのデータ復旧が終わってBとCに同じデータができたらAをフォーマットし、一旦ABC全てに同じデータがある状態にし、Bを再度フォーマットしてTime Machineにします。
文にすると複雑ですが、用は同じデータを常に2つ以上もつ状態にしておく、というデータ管理の鉄則をキープしつつ、作業環境を元に戻すわけです。この作業は普段の仕事をしながらでもできるのでこの段階までくれば安心です。
最後にデータ復旧にあたり大事なのはどの段階で何をするかチャート図に書いていくことだと思いました。どこでどういう作業をする、できた場合、できなかった場合、それぞれ次にどの手順を踏むか、データ復旧業者に出す、というのがその中の選択肢にあってもいいと思います。ただ、それをしておかずに行き当たりばったりで作業すべきでないなと思うわけです。特にデータ飛んだ後なんてパニックになってるわけですから。
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