中判カメラへの憬れ
憬れ、なんていいつつカメラは持っております。中判カメラというのは普通の35mmフィルムよりもフィルムが大きいので、その分空気感とかが書き出せるのが特徴です。知ってる人には当たり前のことなんですが、昨日、ふと昔のプリントを見返しつつ思ったのです。それで、久しぶりに興味がわいたわけです。しかし、フィルムが大きくなる分、カメラも大きくなる。上の写真はもう2年も前のものですが、女子の顔面が隠れるくらいにはカメラ本体が大きく、そして重いです。写真のカメラはPENTAX67。中判では珍しい一眼レフタイプ。中判カメラと女子と言えば「ローライフレックス♡」か「ハッセル♡ブラッド」あたりが著名ですが、私はこの鈍器になりうるうるくらいのPENTAX67でいくしかないんだな、と思いました。上記の二つのカメラはもちろん、中判の中では軽量と言われるプラウベルマキナやマミヤ7Ⅱもフィルムが廃れたと言われる今でも高価なカメラです。どのくらい高いかと言うと、ライカくらいです。ライカが今どのくらい高いかというと、私の給料1/xくらいです(xには自然数が入ります)。私の給料がどれくらいかと言うと、国家予算の1/yくらいです(yには自然数が入ります)。
とはいえ、僕には他にもゼンザブロニカS2という国産のなかなかコアなカメラも手元にありまして、これがいわゆるハッセルブラッドのウエストファインダーに憧れつつも高価ゆえに手が出せなかった結果の代物だったりします。まあ、そこそこ重いです。ファインダーに写る像は鏡に写ったのと同じく逆像ですので慣れるまでが大変です。動きものを撮るときなどはつい反対側にカメラを動かすことになり、混乱を招きます。ついでにおもちゃ程度に軽量なボックス・テンゴールという一応ツアイス・イコン製のカメラも持ってますが、あまりにも描写が酷く、そのくせフィルムは中判フィルムを6×9で消費する(120フィルムだと8枚しか撮れません)というとんでもないカメラがありますが、フィルムがもったいないのでほとんど使っていません。防湿庫の肥やしですね。いつかこれぞ、というときまでは大事にしまっておきます。
そんなわけで、所有している3つのカメラを振り返ると、一番実用的なのはPENTAX67かと思われます。これはローライ35と同じく祖父からもらったカメラですが、嬉しいことに55mm、90mm、105mmとレンズが3つも揃っています。望遠レンズは中判では個人的には不必要と考えているので理想的なスタメンです。実は今日、近所のカメラ屋で消費期限切れの120フィルムを安く買えたので熱が冷めないこの9月にぜひフィルムに回帰してみようかなと思っている次第なのです。撮った後が面倒なんですけどね。あくまでデジタルに比べて。
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