Nikonのカメラで35mmポジフィルムをデジタル化する

必要な機材

ふと昔のことを考えていて、ポジフィルムあったなぁと思い出しました。それをデータ化できたら管理が楽かなと。いや、懐かしいな、ってのが本音ですが。僕と同世代であればスライド、って言ったほうが伝わるでしょうか、写真に興味がない若い人はポジフィルムなんじゃそれみたいな感じでしょうね。

たしかD850用に複写のアタッチメント売ってたなあと思い出したのがこちらです。

18000円。高いです。それで、関連商品であったのが下のES-1です。これなら3000円ちょっと。違いはES-2はネガフィルムもデジタル化できるのに対して、ES-1はポジフィルムのみ。

価格差から、これを買うことにしました。しかし、BR-5が必要です、との記載があります。BR-5とはなんぞや、と探してみますが、なんとディスコン。ES-1はまだ売ってあるのにES-1を使うために必要なBR-5はディスコンとはどういうことか。何かで代用できないかと考えました。公式サイトにはBR-5、以下のように記載してあります。

アタッチメントサイズ62mmのレンズをベローズアタッチメントを介して、または直接ボディに逆向きに装着するリング

https://www.nikon-image.com/products/accessory/lens_closeup/br-5/index.html

これで分かる人いるんでしょうか。僕はわかりませんでした。色々調べました。Nikonはさすが一眼レフは汎用性の王者だぜ、ってくらいに純正アダプターが豊富なのが素晴らしいのですが、説明がわかりづらい。少ない情報に錯綜され、夏の暑さで頭がオーバーヒートしながら、BR-5とは62mmから52mmのステップダウンリングとわかりました。

ステップアップリングはよく使います。PLフィルターやNDフィルターなど、レンズフィルターを大きいフィルターを径の小さいレンズにつけるのに便利なのです。そうすれば、フィルターは大きい径のものをひとつ買っておけばよくなります。フィルターをレンズの径ごとに買っていてはお金だけなくなっていきます(昔のNikonレンズのようにほぼ52mmで統一されていれば別でしょうが)。

しかし、ステップダウンリングはレンズの方が径が大きいのです。つまり、ケラレる可能性があるわけです。こんなもん、持ってねえよと思いつつ、新しく買うか、と思ってAmazon探してたら、僕、過去に買ってました。

自分より自分の機材の購入状況を把握しているAmazonでした。そういえば、レンズ逆付けとかアホなことやってる時についでに買ったかもしれません。

到着。いつもながら説明書が丁寧。

撮影

というわけでこのセットでポジフィルムを複写できることになりました。レンズは推奨されているAF60mmマクロがあります。

こんな感じで繋げます。一番前のES-1にポジのマウントごと挟んで撮影します。長さも伸縮するので、それで撮影距離を稼ぐ感じです。

あとは撮影時に十分な光量を当ててやればよいだけです。定常光でもストロボでも、選びません。結局36mm×24mmを均一に照らせればよいだけなので、グリップオンストロボを壁バウンスで撮影しました。

その結果。なぜか上部がケラレました。奥までポジのマウントが入らないのです。ES-1も最大の長さにしていますし、レンズもほぼ最短撮影距離です。原因不明で、Nikonにも問い合わせてみてますが、回答が来る前に今現在の問題を対処したいところです。中間リングつけようかも思いましたが、あいにく径が合いませんでした。迷った結果、DX用の40mmマクロがあるのを思い出しました。

このレンズの素晴らしいこと一言で言えば、マクロ域ではほぼフルサイズの画面をカバーしてしまうことです。しかも安いですし。

結果、画面全体をカバーすることができました。今度は画角が広すぎるので結局1.2倍クロップくらいで撮影しました。

考察

RAWで撮影し、レタッチしたものです。トリミング、ゴミ取り、補正。ポジフィルムってやり直し無しの一発勝負って言われていましたが、こうしてデジタル化することで再補正ができると考え、衝撃を受けました。特にフィルムの場合は色温度が固定されていますが、後で(階調に影響しない程度に)修正できるのです。ゴミ取りは保管状態にかなりよります。

これは学校の課題でしたが、かなりゴミ取りしました。ちなみにタングステンのポジです。卵とケント紙とライト一灯で撮影が課題。今ならもっと面白い画面にできる自信がありますが、当たり前ですね。

今回はNikon純正を使用しましたが、フィルム用には僕はスキャナも持っています。

よくカメラマンが持ってる一番いいやつではないですが、その下のモデル(今は後継機あり)。比較すると、カメラで撮影するほうが早いし、高画質です。ただ、フィルムスキャナのよいところは35mmより大きいブローニーなどのフィルムもスキャンできることです。時間は膨大にかかりますが。また今回僕が使ったES-1でなくともライトビューアーを買って複写するのもいいわけです。

こちらを使って撮影する場合は複写になるのでちょっとしたノウハウが必要です。ES-1は使い切りな感じですね。手元の35mmポジをデータ化したら後は特にいらなくなります。普段からフィルムで撮影する人はこれを持っててもよいのかもしれません。

ただ、個人的に思うのは35mmのポジフィルムで撮影してフィルムっていいなあってのはなんか違うかと。そういう人は是非120で6×6や6×7のポジを撮影してみることをオススメします。35mmポジなんて所詮、映写機ありきのスライドだなって思えますよ。僕はあまりにもお金がかかるのでもうやってません。

2020-08-21 | カテゴリー カメラ | タグ

関連コンテンツ

スポンサーリンク