一眼レフ in the Rain.

先日、雨の中で撮影する機会がありました。雨の中の撮影はあんまりない機会で、運が悪ければカメラ壊れるぜ案件なのですが、無事乗り切ったので報告です。そもそも

前提として一眼レフの防水性能

はありません。

歴史上、防水性能がある一眼レフは一台しかありませんでした(NikonのニコノスRS)。一般的に一眼レフに備わっている機能は防塵防滴ですね。それぞれ、防塵=チリなどの細かい粒、防滴=水滴、です。それを謳っていない一眼レフもありますが、多分クレーム対策であって、ある程度まではエントリー機でも防塵防滴です。

レンズも高級なレンズは防塵防滴を盛り込んでいるケースもありますが、だいたいのレンズは書いていません。レンズもある程度水滴に強いですが、ズームレンズはレンズが前後に駆動するため弱めです。しかし、荒天の中、どこまでいけるかは最後は経験によるカンになります。一眼レフは高級機ほど防塵防滴がしっかりしてます。反対に、ミラーレスカメラは防塵防滴を謳ってない限りは基本的に雨には弱いです。機械の塊ですからね。

当日の撮影状況

雨の中、数時間のロケでした。これで壊れたら修理代でギャラがパーだな、と思いつつ仕事はこなす責任感で乗り切れました。カメラ2台、メインD850に標準ズームとクリップオンストロボ。サブでD600。望遠ズーム。サブのD600は望遠のため、ストロボの効果と雨の状況を天秤にかけてクリップオンストロボはつけませんでした。耐水性のあるウインドブレーカーを着て撮影。カメラバックは防水性能が優秀なので、そのままでもよかったのですが、標準でレインカバーがついているので装着しました。仕事なんで撮影中の写真はありません。

撮影後のバスでの移動でレンズ、ファインダーが曇りだしました。バスに乗って気温が上がったからですね。バス内での撮影があり、仕方ないのでバッグに入っていたサブの35mm単焦点に交換しました。ファインダーが曇ったままなのでAFは効いても合焦が肉眼で確認できない状態でした。最悪、ライブビューで撮影するか、と思っていたところ、なんとかファインダーは回復してくれ、その場は撮りきれました。バスを降りてからはまた温度が下がり、標準ズームが復活したのでD850一台で残りわずかの撮影を続行しました。

撮影後

さて、被害状況がわかったところで、撮影後の対策を。これ、インターネットで調べてもみんな適当なんすよね。Nikon、CANON公式でも出していない。

公式(?)と唯一言えるタムロンのこのページにたどり着いたけども、ザ・適当。しかもブロニカかよ。

まずいことに望遠レンズの曇りだけがとれていない状態でした。プロテクトフィルターと前玉の間が特に曇りです。焦ってるので写真撮ってないです。

カメラの手入れ

僕がとった行動を書き残しておきます。まず、目に見える水分はどんな小さなものでも全て拭きます。ズームレンズもズーミングしながら中についた水滴をよく拭きます。次に小さなボックスに入れて、カメラ用の強力乾燥剤をぶちこみました。カメラとレンズはなるべくバラします。レンズは前玉、後玉ともにむき出しです。当然、プロテクトフィルターも外す。ぶつけないようにだけ気をつけます。カメラボディだけはさすがに蓋をしました。忘れてはいけないのは、ボディキャップをする前にマウント周辺をよく拭き取ることです。マウントの金属部分までは水滴がついています。ファインダーのアイピースもバラします。バッテリーももちろん外します。メモリーカードスロットも外す。念の為、サブでちょっとだけ使った35mmもぶちこむ。これで1日おいたところ、望遠レンズの曇りがとれた。念の為、もう1日箱の中に密封して終了です。このとき、防湿庫は他の機材への影響がありうるのでなるべく使わないほうがよいかなあと個人的には考えました。

結論として無茶はするな、ということでしかありませんが一眼レフ用のレインカバーは三脚を想定していて機動力が落ちるので難しいところですよね。。。あとは撮影中ににシャッターを切らないときはなるべく上着の中にカメラを隠しておいたくらいでしょうか。

普段は防湿庫使ってても、一応もっとくといざというとき便利かもです。

2018-09-28 | カテゴリー カメラ | タグ

関連コンテンツ

スポンサーリンク