COSINAの40mm単玉、Ultronを購入しました。現代的ではないけど、いいレンズ。
COSINAの40mmを購入しました。Voigtlander(フォクトレンダー)ブランドです。COSINAはかのツァイスブランドでもレンズを製造しています。そしてラインナップする全てのレンズがオートフォーカスではなくマニュアルフォーカスのみという、稀有なメーカーです。僕は同じフォクトレンダーブランドの15mm Super Wide HeliarもNikon Fマウントで愛用しています。
ULTRON 40mm F2のスペック
最新型は実は別のデザイン、いわゆるオートニッコール風のものになっています。しかし、光学系は一緒とのこと。個人的には旧型のデザインのほうが好きです。店頭在庫は最後の一個でした。スペック的には最短撮影距離が最新型のほうが短いようです。その分、大きく重くなっています。旧型(僕が今回買ったもの)は軽く、短い、いわゆるパンケーキレンズですが、最短撮影距離は0.38m。焦点距離を考えれば妥当ですが、別についてくるクローズアップレンズを使わないと新型と同じ最短撮影距離0.25mにはなりません。
価格は新型のほうが高くなっています。フードも別売り。旧型はフード付きです。しかも、ドームフードという、先がすぼまった変わったデザイン。マニアックですね。フードにもフィルターがつけられ、その場合は39mm径という微妙なサイズになっています。
このレンズのいいところは開放がF2でありながら最小絞りが22であるところ。単焦点だとF16が最小ってときが少なくないですからね。つまり、ブツ撮りに使えなくもない余裕が若干あるのです。
ノクトンとの買い替え
これを買うにあたって、これまで持っていた同じコシナフォクトレンダー58mmF1.4のNOKTONを下取りに出しました。なかなかいい価格になってくれました。これもいいレンズなのですが、比較すると50mmでオートフォーカスが効く純正を選んでしまい、NOKTONはしばらく使わなくなってきたのが手放した理由です。58mmでマニュアルフォーカスって静止画なら問題なくともD850の4500万画素くらいになってくると動きモノがきついです。レンズは資産、というのでほんとは手放すべきではないんでしょうけどね…ないものはないのです。
40mmの画角
インスタにも書きましたが、35mmだとパースが広いんです。背景がもう少し映らないで欲しいなあと思うことが多いのです。一方、50mmだと画角が狭いのです。あくまで自分の感覚ですよ。50mmだって普通に使いますし。
35mmと50mmの間にAi-Pという45mmのマニアックな純正があります。これもペンケーキで現代のデジタル一眼レフにも使える、面白いレンズです。昔所有していたのですが、確か24-70/2.8を買うあたりで手放してしまいました。このレンズ改めてを買い直すという選択肢もありました。40mmと45mmでは迷うところですが、微妙な感覚で45mmと50mmの間には40mmと35mmほどの差を感じなかったのです(焦点距離の原則的にもそうなりますが)。あとはズームレンズを常に40mmに固定するという荒業もありますが、パンケーキレンズの機動性と単焦点の解像力を選びました。
ちなみにインスタのようにクリップオンをつけた状態でストラップを肩からかけると重心がとれずにひっくり返ってストロボが下に来ます。
以前、同じ40mmでヨンヌオ製のものを買ってみたのですが、不安になるようなマウント部と描写の悪さが原因で結局使わずにとってあります。3歳の娘にあげようかなとも思ってます。
クローズアップ
せっかくなので付属しているクローズアップレンズを装着してイモリを撮影しました。写真の通り、クローズアップと言う印象の割にはあまりクローズアップしません。しかし、ヘリコイド全体を使ってピント合わせができるのでかなりシビアに行えます。この点だけは新型よりもいいですね。
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