Nikonの24-120 F4はズームリングにさらなる進歩が期待できる考察

Nikonのズームレンズ、「AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR」(以下、24-120)。ズームリングの広角域がとても狭いですって話です。よく比較される24-70/2.8に比べても明らか。

焦点距離の数字上は均等に並んでいるように見えます。しかし、焦点距離は広角になるほど1mmの差が大きくなるのが原理です。

焦点距離を水平画角に換算して考えてみるとわかります。水平画角とはカメラに映る長方形の横幅の角度のことです。簡単に言うとカメラを横に構えたとき、目の前のどのくらいの広さが映るのかってことです。35mmフルサイズ版のカメラの場合で水平画角をざっくり計算します。

24mmでは約74°(以下、約を省略)。

ピントリングでは24mmのほぼ横に位置する28mmだと65°

35mmは54°、50mmが40°、75mmは29°。85mmは24°。そして120mmでは17°です。

お分りいただけたでしょうか。35mmと50mmの水平角度を比較すると54÷40で1.35倍です。一方、焦点距離の差は同じが70mmと85mmとの間は1.2倍です。24-120のズームリングでは35mmから50mmの間に比べて70mmから85mmの間は狭い一方、85mmから120mmは画角的には同じ計算で1.4倍にもかかわらず、ズームリングの幅は倍以上に広くなっています。このような不均一さは実際の使用上において、とっさのズーミングが難しくなることを意味します。

この不均一さはできることなら解消して欲しいところです。なぜこんな不均一なズームリングになるかはわかりません。根拠のない個人的な考えではおそらくレンズ設計の光学上の点でいたしかたないことなのだろうと思っています。

例えば、ズームリングの幅を均一にする代わりにレンズの値段が倍になるよ、とか、あるいは画質が落ちるよ、とか、2倍重くなるぞ、とかであればズームリングが不均一でも今のレンズの形を選んじゃいます。

でもやっぱこのレンズはいいぞ

しかし、それを差し置いても24-120/4はいいレンズです。だいたい他のメーカーの同じスペックのレンズは24-105mmで望遠端が105mmなところ、それを120mmまであるというのは、一言で言って、良いです。

もちろん、ズームリング意外にも広角側の端の描写が甘いだとか、望遠側での歪曲が変だとか、ズームすると鏡胴が伸びて安物っぽくてダサいとか、色々とデメリットはあります。

しかし、24-70/2.8に比べて取り回ししやすく、そこそこ良い画質で、F4ながら信頼できる手ぶれ補正、軽い(比較的)ことのメリットの方が遥かに大きいのです。

旅行に一本このレンズ

24-70/2.8はズームレンズの中では至高です。反対に、28-300などはいわゆる便利ズームと呼ばれ、広いズーム域と引き換えに画質や明るさを犠牲にしています。

24-120は、いわばその中間と言えます。望遠が70mmでは不安、しかし、画質もある程度欲しい、かつ、荷物は最低限にしたい。そんなワガママな旅にはちょうど良いスペックのズームレンズです。大荷物になりがちなドローンの撮影時に携行する一眼レフに付けっぱなしでもオーケー。

というわけで、ちょっとだけ帰省します。さらば東京よ、さらば花粉よ。

2018-03-15 | カテゴリー カメラ | タグ

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