通称縦グリ(縦グリップ)はいいものだ、特に手首にな
久しぶりにカメラの話でも。縦グリというアクセサリーが主に中級以上クラスのカメラには別売りされていることがあります。正式にはバッテリーグリップと呼ばれることがよくあります。前も書いたけどこんなのです。
これをつけると、カメラが正方形に近くなります。上の写真ではさらにクリップオンストロボをつけ、クリップオンストロボの予備バッテリー(通称パワーパック:ストロボのチャージ時間も短くなるため連射ができるようになる)をつけ、超重量級のカメラに仕上がっています。バッテリーグリップをつけた時の一般的なデメリットとメリットは以下の通り
デメリット
- カメラが重くなる
- なぜか知らないが本体価格が高い
メリット
- 縦構図が安定する、レンズによっては(主に大きく重いレンズで)カメラ全体のバランスが安定する
- バッテリーの持ちがよくなる
- なんとなく写真撮るのがうまそうにみえる(ハッタリ)
- カメラ単体の鈍器としての攻撃力があがる
- 機種によっては連写速度などの性能がアップするものもある
このように、箇条書きにするとデメリットよりもメリットのほうが多いのですが、デメリットのウェイトが大きいためなかなか普段使いする人は少ないようです。
ただ、僕が縦グリを愛する最も大きな理由として、腱鞘炎対策によいというのがあります。
腱鞘炎対策、大事です。カメラマンたるもの、己の健康管理も仕事です。試しに、普通の縦構図の構え方で1日縦構図を構えてみるとわかります。かなり右手首にくるはずです。『48時間耐久レース!縦構図のまま耐えきれたら100万円』というコンテストがあったら全員脱落必至です。
縦グリにはシャッターボタンがついてるのが一般的です。つまり、横に構えるのと同じ構えで縦構図の写真が撮れるのです。手首に優しい!
昨年、ちょっと縦構図の構えをしただけで手首に痛みを感じるようになりましたため、ここしばらく療養のため仕事など、長時間の撮影が必要な時は縦グリ使っています。
重くて使いづらい、とか一日中持ってると疲れる、という批判もありますが、日々の筋トレで補えます。筋肉は鍛えられますが、手首は消耗していく一方ですよ。人生100年、年金支給開始年齢大幅アップ(あくまで個人的な見解です)、いつまでも現役でいるために、さあ、筋トレを始めましょう。
ちなみに縦構図はもうひとつ、こういう構え方もあります。これだと縦グリなしでも手首の負担はないですね。どちらにするかは人それぞれです。僕は自分が立ってる立ち位置で縦構図の構え方を変えることが多いです(壁や第三者がすぐ側にいる場合など)。ただ、個人的にはやはり縦グリを使った時のほうが安定してカメラを構えられます。
Nikon D5や、Canon 1D X MarkⅡなどのフラグシップクラスの一眼レフは最初から縦グリ不要の正方形型ですね。だからこそ縦グリを装着しているカメラは写真が上手そうに見えるのだと思います。
他には、訳のわからんアクセサリーを装着していると何故か写真が上手そうに見える、という目の錯覚もあるかもしれません。
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