PC-E Nikkor 19mmは天上天下唯我独尊レンズ。

フジヤカメラでニコンレンズ体験会ってのに出くわしたのでPC19mm借りてみてます。

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本日、中野の某有名フジヤカメラ店に家族で行ったところ、Nikonレンズお試し会なるイベントに偶然出くわしました。2時間までであればレンズかカメラを貸してやろう、という販促イベントです。外出時にだいたいDfを持ち歩いている僕はこれ幸いと、妻と娘(昼寝中)を近くのマクドナルドに預け、イベントに参加してきたわけです。当初、どうせ試せるなら発売されたばかりの8-15mmの魚眼レンズ一択だろうと臨んだのですが、運悪く貸出中だったため、「PC NIKKOR 19mm f/4 E ED」を借りました。新しい105mmとも悩んだのですが、画角的に105mmは真新しくもないのでこれにしたところ、これを借りる人は今日初めてだと言われました。ニッチでしたかね。

Nikonの中の人もいらしてました。ついつい噂になっているD810後継機について聞いてしまうあたり、僕も少しずつ店員やメーカーの人にうざがられるカメラおやじ化してきたのかな、と自分自身に嫌気がさしました。ちなみに、メーカーの人もインターネットの噂以上の話は聞いていないそうです。ほんとかな。

このレンズの「PC」とは「Perspetive Control」の略称だったはずで、パースを調整できるアオリ撮影ができます。レンズについてるネジみたいなのを回すとレンズ自体が動いて光軸がずれるのですね。縦横それぞれシフト、チルトです。こう見えてなかなか歴史の古いレンズで、元をたどれば大判カメラの蛇腹と同じです。それによってどういう写真になるかをこれから書きます。

普通に建物に正対した写真を目的として、真正面から撮影するとこんな感じです。下方にけっこう建物自体に関係ない、要らない部分が多く映り込みますね。

かといって、レンズを上に向けて撮ると建物の垂直戦がうわすぼみになりますが、このレンズでちょちょいと調整することで、上の写真のように建物の縦のラインが垂直なまま正対した写真が出来上がります。なので、建築系の写真ではかなり需要のあるレンズです。

また、アオリ撮影をすると光軸がずれて被写界深度が極端になりますので、一昔前に流行ったジオラマ風の写真を撮影することができます。いわゆる逆アオリというやつです。

横位置でもこんな感じ。超広角の画角では考えられないほどの薄い被写界深度になり、状況によっては焦点が2面できる不思議な写真も撮れます。

アオリ撮影をしなければ普通の超広角レンズとして使えますが、そういう使い方はもったいないですね。このレンズ、市場価格は35万円ほどで、その1/4くらいで20mm f1.8のレンズが買えてしまいますので。この高価さはシフトチルトしてもケラレないくらいの35mm以上の広いイメージサークルを持つように設計しているからというのもあるでしょうし、チルトシフト機構の価格だったり、あるいはそもそもあまり需要がないことも原因かもしれません。イメージサークルが広いのもあってか、アオリ撮影をしても描写は素晴らしいです。アオリ機構のない単焦点レンズと遜色ありません。その分、前玉が魚眼レンズなみに洗面器型なので、移動中は常にレンズキャップつけてないと怖いです。レンズキャップはロックがついてるので不意に落ちたりせず、安心です。

ところでこのレンズ、、アオりがあるせいでしょうが、オートフォーカスはできず、マニュアルのみです。しかし、ピントリングはその分、スムーズに作られています(オートフォーカスレンズはマニュアル専用のレンズよりもピントリングは操作しづらいので)。開放はf4で普通のレンズに比べて暗いですが、こういうレンズは絞って使うのが常識みたいなところがあるので問題ありません。むしろ被写界深度、調整できますし。

さて、フィルム時代は貴重だったこのアオリ機構ですが、デジタル全盛の今ではチルトもシフトも後処理でどちらも再現可能です。建築については超広角レンズで撮影後、Lightroomなどのソフトでパースを調整するのが当たり前なくらいです。チルトも、ジオラマ風加工はスマホですらできる時代です。その意味で、今このレンズの価値はどういうところにあるのか、というと難しいところもあります。使いこなすのも難しい玄人好みなレンズです。撮影時の時点で構図を完璧に仕上げる必要があったり、、あるいはいっそスナップで使ったりして、レンズに刺激をもらうくらいの楽しみ方をするのもよいのかなあと考えました。少なくともこのレンズをレンタルしていたわずか25分ほどの間はいつもと全く世界の見方が変わりました。万人におすすめできるレンズではありませんが(むしろおすすめできる人の方が少ないはずですが)、フィットしたときはこれ意外の選択肢がないような唯一無二なレンズです。

妻がX-E2買いました。期せずして、僕のDfと似てる。 #fujifilm #nikon

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ちなみに、カメラ屋では妻が富士フィルムのX-E2を買いました。妊娠中でかつ身長も低い妻にとってはD7000クラスでも一眼レフの持ち運びはつらいため、ミラーレスです。富士フィルムのカメラの画質や色はバツグンであることはお墨付きです(個人的にはASTIAがいいです)。あとはスマホに簡単に転送できるWifi機能を求めて、最終的にこれの一択でした。ファインダーを省いたX-M1でもよかったのですが、そもそも在庫がありませんでしたとさ。

2017-07-09 | カテゴリー カメラ | タグ