フォトグラファーはNikonとAmazonのクラウドを使うべし
今年は桜をまともに見ることなく終わりました。梅から桜、このスピード感はほんと、あっという間ですね。スピード感といえばデジタルの進歩。Amazonが写真用のクラウドサービスを新しくしたということで試用してみました。
Amazon Cloud Driveという名称で提供されているサービスですが、DropboxやGoogle Driveなどのようなファイルストレージと基本的には同じです。ただ、僕がこれを面白いと思ったのは年間11ドル(1500円くらい)で写真の容量が無制限になる、という有料のバージョンです。
早速使ってみました。気をつけなければいけないことはAmazon.comのアカウントが必要で、Amazon.co.jpのアカウントには提供されていないサービスということです(2015年現在)。これに気づかずに、僕は30分ほど唸っていました。Kindleなどで電子書籍を持っている人は統合していたりするようですが、今のところ、これらのアカウントは別々のものと考えたほうがよさそうなので、いっそと思い、僕は新しくAmazon.comのアカウントを作りました。最初のページだけ英語ですが、アカウントを作るとすぐに日本語表記になりました。
で、早速いそいそと写真をあげてみました。ブラウザからアップする際はGoogleChromeを使うように言われます。また、PC用、iPhone、android用のアプリが用意されています。今の所、100GBほど上げています。無制限バンザイ。空いている時間を見つけてはこれまで撮った全ての写真をアップしようと思っています。バックアップとして使うことに決めました。バックアップ用にHDD買うより安いですから。今なら4TBのHDDで15000円くらいでしょうか。AmazonCloudDriveなら年間1500円。1/10です。しかも無制限です。
今、僕は作業用のデータをローカルに入れ、過去の写真データはUSB3.0の外付けHDDに置いています。そして、それら2つをTime machineでバックアップを作成しています。それに加えて今回のAmazon Cloud Driveでもうひとつ写真のバックアップを作成しようというわけです。とはいえ、これひとつで万能、というわけではないので、この数日、使ってみて感じたメリットとデメリットをまとめます。
︎ メリット
- 年間1500円なのでバックアップ用ならばHDD買うより圧倒的に安い
- 天災に強い
- アプリがあるのでiPhoneなどで撮った写真も一元的にまとめられる(今の所、僕は使う予定はありませんが)
- 途中でネットワークが切れたりしても続きをアップする際に重複している写真についてはスキップできる
デメリット
- UIがやや使いにくい、サーバーのコントロールパネルを触っている感じに似ている、クラウドだからと言われればそうなのだけど
- PC版のアプリで写真をアップロードするときにディレクトリを選べない、フォルダーをアップ後に移動しなければいけない
- クラウドなのでサービスが終了、値上げなどの可能性がある
- ネットワーク経由なので、転送速度がネット環境に依存する
こんな感じでしょうか。UIがイマイチにつき、誰かに写真を見せるために使う目的としてはイマイチです。誰かに写真を送ったり、見せたり、見せながらプレゼンテーションする目的には僕は以前も紹介したNikonのが一番だと思っています。すごく見やすいですし、友人に写真を送ったときも好評でした。送る方もダウンロードの可能、不可能を細かく設定できる上にわかりやすいのです。ただ、NikonのはAmazonと違って容量が無制限ではありません。20GBまでです。それでも、誰かに見せるための目的なら十分な容量です。
そんなわけで、僕はNikon Image Spaceをプレゼンテーション用に使い、Amazon Cloud Driveをバックアップ用に使うことにしました。この2つがあれば他に写真用のクラウドは必要ないです。必要なものがあったら教えていただきたいくらいです。Amazon Cloud Driveは3ヶ月お試しができます。何気に長い試用期間ですね。大量の写真にお困りのフォトグラファーの皆様、お試ししてみてはいかがでしょうか。オススメしましたよ。
※後日談を書きました。やっぱ言うほどオススメしません。
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