Dfで縦グリップをつかう

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我が愛すべきカメラ、Nikon Df。世間的には趣味的カメラなようにとられており、Nikon公式でも「プロが休日に肩の力を抜いて」なんてことを言っていたカメラです。「いやこれ普通に仕事でも使えるで」と書いたのはもうだいぶ前のこと。そして仕事に使うならぜひ、とサードパーティ(社外品)の縦グリップを買ってみました。NEEWERというアメリカのメーカーで、メイドインチャイナな製品です。なんでNikonの純正品を買わないかというと前述したNikonの態度からか、Dfの縦グリップにはそもそも純正品はないのです。それだけ。

なんで縦グリップが仕事用かということですが、一般的に縦グリップを使う目的といえば、箇条書きにしてやんよ、くらいにハッキリしています。

  1. バッテリーが長持ちする。だいたいバッテリーが2個入るようにできているので単純に2倍もつ
  2. 縦位置での構えが安定する。これは実際に構えてみるとわかる。
  3. たまに連写速度があがる機種がある。
  4. カメラが大きくなるので見栄をはれるため。

こんなものです。1についてはいわずもがな。一眼レフだと3000カットくらい撮れちゃいます。予備バッテリーもっていけばいいじゃないか、と言いたいところですが、そんな暇がない現場では有効です。

2について、たいてい縦グリップだとグリップ側にもシャッターがついています。そのおかげで縦に構えた時に横構図と同じ感覚でカメラが構えられるというメリットがあります。縦グリップをつけるとD4や1DXなどのフラグシップ機と同じく、ほぼ正方形となります。各種操作ボタンが縦グリップ側にもついているとさらに理想的です。しかし、今度買ったDf用のグリップですが、なんとシャッターボタン以外がありませんでした。買って使って初めて気づきました。この不便さ…特に僕は普段シャッター半押しでオートフォーカスが作動するようにしておらず、別のボタンにオートフォーカスを割り当てています(通称親指AF)。つまり、いつも通りの設定ではオートフォーカスが使えないという致命的な欠点がこのグリップにはあるのでした。サードパーティ製につき、安いグリップというのはわかりますが、せめてもうひとつボタンがついていれば …それだけで倍の値段の価値はあるのに、と思いました。仕方ないので縦グリップを使うときはシャッター半押しでオートフォーカスする基本的な設定に戻して使います。不幸中の幸いか、Dfはカメラの操作系の設定を記憶させておいて、メニューで切り替えることが簡単にできます。

3はそういうカメラもあるよ、くらいで。最近ありませんね。

このグリップを買った理由の半分くらいは4です。見栄。見栄は大事です。極端なことをいえばエントリー機でも仕事ができないわけではないですが、そこはやはり見た目も大事でしょう、ということなのです。Dfに縦グリップをつけるとフィルムカメラのモータードライブ感がすさまじいです。モータードライブ(通称モードラ)とはフィルムカメラで連写するときに自動、かつ高速にフィルムを巻いてくれるフィルム代に糸目をつけない極悪な撮影をするための道具です。僕は実際に使ったことはないですが。しかし、Dfに縦グリップをつけた姿ははっきりいって7DMark2に縦グリップをつけたような姿に比べると、見た目的にもかなり差があります。庭の木にとまっているスズメと獲物を狩る鷲くらいには差があります。ところで、縦グリップをつけると望遠レンズや高級ズームレンズなどの大きく重いレンズでも見た目のバランスがとれるメリットもあるのですが、僕は縦グリップを使った時は上の写真のように小さい単焦点をつけた姿が好きです。レンズとカメラ本体のギャップ萌えですね。

以上の理由で購入に至ったこの縦グリップですが、買って早々不良品のため返品しました。電源が入って、シャッターも切れるけど、なぜかメニューボタン等が一切使えないという不具合でした。こういった製品は電気系統だけの構成ですから、あまり不具合などはなさそうなのですが、ちょっと原因がわかりません。ま、どうせ接触でしょうけど。パソコン関連の不具合の80%は接触だ、とかつて大学の先輩が言っていたことを10年以上経った今でも身にしみて感じます。この時代、10年以上も有効な名言なんてなかなか言えないと思います。

少々脱線しましたが、交換したグリップは今の所不具合なしです。散々なファーストインプレッションですが、使ってみるともしかしたら違う印象になるかもしれないので(希望)しばらく撮影で使ってみてまた書いてみたいと思います。

2015-03-27 | カテゴリー カメラ | タグ

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