昔のコシナ・フォクトレンダーレンズがNikon Zマウントで蘇る

Voigtlander(フォクトレンダー)といえば、今ではライカMマウントやソニーEマウントレンズをはじめとしたミラーレスカメラ用のレンズのイメージが強いブランドです。しかし、ひっそりとNikon Fマウントがラインナップされていたり、さらに遡れば、尖ったレンズもあったりしました。それが僕が長年使っているSuper Wide-Heliar15mm F4.5です。

以前の記事ではFujiのカメラにマウントアダプター経由で装着していました。その後、はやり応答速度が求める水準に達せず、一眼レフ(Nikon D90)に戻して使っていたのですが、一眼レフだとやはりバックフォーカスのせいで一眼レフ最大の特徴であるミラーが犠牲になります。

ところが、NikonもZマウントになり、FTZというFマウント資産を活かせるアダプターが出ています。しかも、APS-Cではない、フルサイズ。ミラーレスでもそれなりに応答速度がよくなって、期待大です。超広角なのに、コンパクト。

まず、15mmの圧倒的な画角に圧されます。超広角域独特の、カメラを振ったときに感じる、面が動く感覚。そして、当たり前ですがAPS-C以上の強烈な周辺減光が印象深いです。開放だとほぼ中心近くまで減光します。絞り込んで多少改善しますが、改善って言い方が妙なくらいです。描写は暗い単焦点だけあって、開放から十分で、周辺が流れる感じはなし。アウトフォーカスとパースのせいで流れている様に見えることがありますが、レンズの性能由来ではありません。

ミラーレスなので、一眼レフ時代になかった、そのままの画角でライブビューできる利点がかなり強いです。一眼レフ時代はミラーアップ前提のためファインダーは使えず、ホットシューに専用のビューファインダーを装着するか、レスポンスの悪いライブビューを使う必要がありました。

画角の検証です。フルサイズ。15mm。APS-Cでずっと使っていたため、正直、まだ慣れないです。

APS-Cにクロップして撮影。1.5倍の画角になりますが、広角域なので画角の変化が大きい。24mmくらいの感覚で使えるので、個人的には以前から慣れ親しんでいる画角です。

そしてこのレンズ、色がいまいちで描写が固めなのでモノクロ化がよく似合います。上の写真はレタッチしていますが、カメラをモノクロに設定してjpgで撮るだけで似た感じに映えます。

一眼レフを初めて買ったくらいの時期に買ったレンズなのでかなり損耗していますが、Zマウントになって蘇った感じがしています。見た目のバランスがかなり妙になりますが、アダプター経由でFX6で動画撮っても楽しそうです。

2022-04-27 | カテゴリー カメラ | タグ

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