D850でおもしろレンズ工房を遊ぶ、それと新サイトの挨拶。

桜望遠

4月になろうとしています。とうほぐ育ちの僕にとって桜はこの時期の花ではなく、GW前くらいじゃねーかなと記憶しているんですが、東京にい続けたらいつの間にかそんな季節感も上書き保存されてしまいました。基準桜が満開になったとのことで、僕も近所にふらふらと散歩にでかけました。しかし、あいにく殆どのレンズは事務所。自宅にはほとんどレンズが置いてありません。しかし、その中でも厳選して結果を残すのがフォトグラファー。使ったのは『Nikonおもしろレンズ工房』です。買ったときの記事は↓。

先月、ふらっと立ち寄った新宿の中古カメラ市で「Nikonおもしろレンズ工房」というレンズを見つけました。3本セットで6千円だったのですが、説明書のほか、なんとNikonシー

これはなかなか中古カメラ屋でも見ないのになぜか6000円くらいで3本セットが買えます。お得。CPUついてないのでレンズ情報は手入力してやる必要があります。これをD850で使いました。今回使ったのは3本中2本。400mmの超望遠と20mmの魚眼。楽しかったのは400mmのほうでした。一番上の写真ですね。魚眼の20mmだと思いっきり桜に近づいて撮りたいところ、なかなか眼の前まで枝が降りている桜がなかったのと、超広角の楽しさのひとつである背景がイマイチだったため、あまり使いませんでした。

桜魚眼

どっちもF8なのでファインダーが暗くてつらかったです。画質はまあ、お察しくださいレベルなのですが、思ったほど悪くはないですよ、くらい。Nikon使ってる人なら遊びで持っててもいいんじゃないでしょうか。写りの甘さが桜のほわっとした感じに寄与するかもです。ちなみにソメイヨシノは近所はまだ5-6割って感じでした。でもすぐ咲きますからね、あいつら。雲雀がいました。

桜と雲雀

さて、新年度と新元号を迎えるにあたり、サイトを一部改変しました(以下、文章が固め長め真面目です)。

まず、ほとんど更新してなかった『photo zine』のページをまず削除。これ、プラグインがかなり厄介者でした。途中で更新がなくなって新バージョンのWordPressに対応しなくなって、プラグインを変えたものの新しいプラグインもまた操作が面倒で何故かスマホだと動作しなくなったり、ページ自体、いつの間にか更新しなくなりました。もともとこちらで載せていた写真は仕事とは関係ない、個人作品の趣が強かったのですがそういうのもInstagramがその役目を果たすようになってきました。

その代わりではないですが、別に進行していたギャラリーサイトがあります。完全に仕事用です。アクセス数や集客どうこうとかではなく、名刺交換などした人が訪れるためのサイトです。これまで仕事で撮った写真を載せています。去年秋くらいから作り始めて、確定申告で手が回らなかったり、年末進行だったり。Adobe Portfolioを使ってみたのですが、そのクセの強さに翻弄されたりしながらようやく一応完成しました。サイト全体がダークトーンなのは最近撮った自分のプロフィール写真が暗めだったからです。今流行りの白っぽいサイトもよかったのですが、それだとプロフィール写真と合わなくなります。プロフィール写真を変えたらサイトの背景色は変えるかもしれません。Adobe Portfolio、そのくらい楽ではあります。操作性はややこしいですけどね。

https://infotogram.com/

仕事での撮影関連は基本的に上記ポートフォリオサイトに載せていくことになります。このサイトとはサイトの趣旨自体がかなり異なります。このサイトはフリーランスになる前からダラダラと書いていたので、フリーランスになった後は仕事と個人サイトとの区別がつけがたい、混沌とした状況でした。今回のことで、一応きっぱりと分けることにできたかなと。

外国は知りませんが、日本では写真を生業とする場合、写真作家性と職業カメラマンとしてのフォトグラファーとではそこそこの溝があります。それが合致しているような人って少ないと思います。例えば写真に興味がない人でも知っていたり、名前を聞いたことがあるような大御所などです。つまり、写真作家として(多少語弊がありますが、好きなものを撮って)写真を撮影して、それでお金を稼いでいる人です。多くのフォトグラファーは依頼があってその内容に基づいて撮影するケースが多いはずです。そこにフォトグラファーとしての個性は程度の差として出てくるとしても。アートとデザインの分断に近いものがあるかもしれません。依頼があって撮影するフォトグラファーはアーティストというよりも職人に近い基質です。特に、物撮りなどでは。それを否と言っているのではありません。

例えば、仮に写真作家を写真家と呼ぶとして、職業カメラマンをフォトグラファーと呼ぶこととします。写真家はその生計自体は普段は会社員だったりすることも少なくないでしょうし、アルバイトなんてこともあると思います。そういう人が依頼あっての写真撮影をした場合、あっと驚くくらい低いクオリティのこともあるでしょう。その反対に、普段、フォトグラファーとして活躍している人でも好きなように撮らせてみたらレンズのテストかよ、ってくらい心に響かない作品がアウトプットされることもあると思います。

僕の場合、写真家とフォトグラファー、どっちもやりたい欲求がありまして(職業としてならドローンもやってますし、ムービーも多少…)。それが大御所みたいに合致していればwebサイトもひとつでいいでしょうに、あいにく乖離しています。そのためにこの度の新サイト作成は自分にとって非常にスッキリした結果を生みました。よかったと思っています。

やりたいこと1つにつきサイト1つ、このコンセプトでいけば個人で持つサイトは膨大になります。中野ドローンクラブもそのひとつですね。

妙義山の紅葉
ドローンを運用するのに専門的な知識が必要なのは間違いがありません。関連法令のみならず、実務上の知識、機体やバッテリーの特性、風の読み方、など。しかし、その専門性をとって自らを示そう

もちろん、全ての仕事が分断されているのではなく、仕事なのか作品なのか(英語だと面白いことにどちらも『work』ですね)、その中間のようなものもあります。僕の場合はInstagramでの写真はそれに近いのかなと思っています。ただ、Instagramの写真はやや作品よりですが、それを作家性と結びつけるのはまた別かなと考えています。じゃあ、作家性のある写真はどこで発表してるんだというと、普段の生活にかまけてなかなかできないでいるというのも事実です。ただ、それを発表するのがweb媒体が適切かというと、写真の場合は古臭いようですが、それは違うんじゃないかとも思うわけです。というのも、webは作家にとってはアーカイブにはなりえるものの、作品それ自体というにはブラウザごとの色の違いだったり、デバイスのサイズ(モニター、スマホ、タブレット等)だったり、はたまたそれを鑑賞する場所だったりとコントロールできない要素が多すぎるのです。また、そのアンコントローラブルな状況も作品の要素のひとつです、と主張するとしても、それが許容されるためには作品自体がかなりコンセプチュアルなものに限られます。

ゆえに、僕がこれまで『photo zine』で試みてきたような写真(それらも自分の作家性とは本来また異なったものですが)は今の所、ギャラリーで展示という手段を取らざるを得ないと思います。それは写真集の形式かもしれませんし、プリントかもしれません。やるならさっさとやれって話ですけど。いずれにしろ、その機会があれば告知あるのはこのブログです。どうぞそれまで気を長くしてよろしければお待ちください。がんばります。

2019-03-29 | カテゴリー 挨拶 | タグ

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