ドローンが飛び交う未来を夢見て

ドローンを運用するのに専門的な知識が必要なのは間違いがありません。関連法令のみならず、実務上の知識、機体やバッテリーの特性、風の読み方、など。しかし、その専門性をとって自らを示そうとする心が綺麗ではない輩もいるものです。

妙義山の紅葉

先日、こういうことがありました。

僕がドローンを飛ばしていると、突然「許可はとっていますか」といい歳したおっさんが聞いてきます。お前は誰だ、いい大人ならまず名乗れと言いたいのですが、突然でしたのでそれは言えませんでした。一般人かな、と思い適当にあしらっていると「地権者の許可は得たのか」などと宣いだします。「地権者とは誰ですか」と聞き返すと、どうやらそのおっさんは一般人ではなく同じくドローンを飛ばしにきたらしく「観光協会に俺は許可を得た」などと訳の分からぬことを言いだします。地権者が観光協会とは僕には大変な驚きでした(ちなみに僕は事前に各方面調べた上でその場所が特別に許可が要る場所ではないことを確認済みです)。そもそもドローン関連の規制はグレーゾーンなところもある中で、白でもなんでもブラックだと言い切るその姿勢が許しがたいです。

結局、そのように人を落として相対的に自分の立場を上げることを考えてる人間は社会のため、などと言いつつ、その裏にはつまらない下心しかないわけです。そのいい歳したおっさんも何なら自分以外の人間がドローンを飛ばすのが気にくわないのでしょう。

敢えて言わせてもらえばドローンは誰でも簡単に飛ばせます。専門性が高い業種は他にいくらでもあります。知識と練習は要りますが、現状、自動車やバイクのように教習所に通う必要のあるものでもありません。ほんとに興味があれば誰でも習得できます。一部のドローンスクールは通わなければいけないかのように言っていますが、あれは人にそう思ってもらえば自分の利益になるからです。現状、自動車のように免許があるわけでもありません。

民間資格は現状、あまり意味をなしません。僕は『DJIスペシャリスト』を所有していて、間もなく更新時期を迎えるくらいにはなりました。それはある程度飛ばした経験があることが前提で、対外的な説得力をもつことに僕が価値を認めたためにとりました。反対に誰でもとれる、名前だけの資格もあります。

同じ専門業者なら排他的になるよりも広く社会に浸透させる役割を果たしたいと思います。ところで、都心などではドローンの操縦練習をしようと思ってもそもそも法的にできない場所がほとんどです。その場所がフライトできる、できないということもまず調べる知識が必要です。そのために、まずその取っ掛かりになる場所を作ろう、そして自分も毎回練習のために都心から離れるのはめんどい!ということでドローンを練習し、またドローンに親しむクラブを立ち上げました。

中野ドローンクラブ

といいます。中野限定なのは練習場所の関係です。詳しくはリンクをたどってページをご覧ください。Facebookページもあるので、よろしければこちらもチェックしてみてください。日々の活動はFacebookページの更新をもってのお知らせです。入会は中野に関連する人のみとウェブには記載していますが、実際のところ、門戸は開いています。ただ、活動地域は中野区です。

空飛ぶ自動車が飛び交う21世紀はまだ実現できずにいますが、ドローンが空を飛び交う未来はあり得ます。近いです。そのためには多くの人がもっとドローンの知識をつけ、使えるようになるのがよい、というのが僕の考えです。小さな活動ですが少しでもその未来に近づけたらと願っています。

2018-12-30 | カテゴリー ドローン | タグ

関連コンテンツ

スポンサーリンク