なぜ今さら!COSINAの銘玉レヴュー、20mm F3.8は摩訶不思議レンズ

cosina 20mm f3.8

カメラ好きならば一度は通るメーカー、COSINA(コシナ)。その今は売っていない20mmの広角レンズをネットオークションで購入しました。マウントが不明ということで出品されており、安く買えました。買ったはいいけど自分のもってるカメラに装着できなかったら大変なわけです。マウントを写真で見極めるのはコツが要りますからね。少ない情報の中、なんと届いたのはほぼ新品でした。箱付き。嬉しい誤算です。

COSINA 20mm F3.8 MC MACRO

開封の儀。定価40000円は意外で驚きました。もっと安く売り飛ばされている印象があったので。このレンズ、正式名称(?)は『COSINA 20mm F3.8 MC MACRO』と言います。一応、ニコンマウントなので『for Ai-s』と記載がありましたが、箱の裏側の表記が『for A1-s』と書いてあるのに気がつきました。これは誤植ですね。このレンズ、詳しいところは調べてもわからなかったのですが、80年代から売られていたようでして、そう考えるともう30年前の設計のレンズになります。買った店の保証書も入っていましたが、当然切れております。某Fカメラで買ったようです。

COSINA 20mm F3.8 MC MACRO

『MACRO』と記載がありますが、最短撮影距離は20cm。最近の広角レンズと比べると残念ながら普通です。フィルター径は62mm、F値は3.8-22で、中間絞りがありません。f3.8の次は5.6になり、やや変則的です。以下、このブログにしては珍しい実写レビューです。

_DSC9361

f3.8 1/320 ISO200

_DSC9362

f5.6 1/160 ISO200

_DSC9363

f8 1/80 ISO200

_DSC9364

f11 1/40 ISO200

いずれもRAWからLightroomにてストレート現像。f3.8という中途半端な絞り値をどう扱うか迷ったが、F4の1/3EVであるF3.5よりもF4に近いため四捨五入してF4として扱った。それにも関わらず、絞り開放では壮大な周辺光量落ちをする。むしろ周辺というかほぼ中心に近いところまで落ちる。あえて名付けるならば中心光量落ちも顕著だ。撮影者は測光を間違えたのでは、と思ってしまうだろう。逆に言えば、開放ではこのレンズ独特の非常に味わい深い写りになるということだ。このレンズは開放で撮るためにあると言えるかもしれない。f5.6にまで絞ると劇的に周辺光量落ちが改善される。中心光量も安定し、もはや別のレンズのように見える。まだ周辺光量落ちは見られるが、広角レンズらしい周辺光量落ちだ、男なら細かいことは気にするな。f11まで絞ると周辺光量落ちはほぼ気にならなくなる。ボケは前ボケ後ボケともなだらかでスムーズで、うるさくない。俺はあまり気にしない。

古い広角レンズにありがちな周辺が流れることはない。次に、チャートを撮影して解像力を見ていない。まあ、どうでもいいじゃあないか。古い単焦点レンズ並みだ。しかし、このレンズよりも高価であるシグマ「12-24mm F4.5−5.6」と比較するとよく解像している気がする。中心は開放からベリーグッドで、周辺はグッドくらいだ。おそらく、解像力のピークはF11くらいだ。男なら細かいことは気にするな。銅鏡は金属で、好きな奴は好きなんだろうな、と思われる仕上げだ。被写界深度目盛りが見やすく、スナップでパンフォーカスを狙うには使いやすい。

フォーカスリングはとてもスムーズで最近のオートフォーカスのレンズとは比較にならないほど繊細だ。モーター音も全くしなく、ハイレベルだ。しかし、欠点として、フォーカスの回転方向が通常のNikonレンズの逆である。使いづらい、ふざけんな。安価で20mmという広角を探しているなら、このレンズはベストバイだ。生産がとっくに終了し、なかなか手に入りづらいのが残念だ。ただし、予算が許せばもっとよく写るレンズはたくさんある。もちろん、手振れ補正はついていない。オートフォーカスももちろんついておらず、マニュアルフォーカスでの操作となるが、使用者の腕次第でどんな最新のAFよりも速く合掌する。

良いところ

  • 安い割にはよく写る
  • コンパクトで軽く、軽量
  • 20cmまで寄れる
  • 絞り開放で独特な描写が楽しめる

悪いところ

  • 安いなりの写りしかしない
  • 手の大きな人には扱いづらいサイズ
  • マクロと謳っているが、現代のレンズと比べると普通
  • 開放で光量が劇的に落ちる

Df

愛機、Nikon Dfにつけてみました。見た目の相性はよいです。しかし、Ai-sと記載しているはずなのに、Dfと連動しません。仕方なく、非cpuレンズと同じ使い方をしていますが、マニュアルで撮影しようとすると、絞り環を回し、Dfのダイヤルを回し、シャッタースピードを変更し、と非常に面倒な操作になってしまいます。

20mm

僕がもっている AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED と比較してみます。倍くらいサイズが違います。

AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED

斜めから撮ってみました。しかし、まだ最新のレンズで高性能であるAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDのほうが大きいです。

コシナ 20mm

パースをつけて遠近感を強調して撮影してみたところ、ようやく同じくらいかコシナのほうが大きいくらいになりました。

2016-06-10 | カテゴリー カメラ | タグ