Strobe Works -ストロボの基本
友人から年賀状用の写真を頼まれまして、昨日、ロケハンに行きました。当初、近所の公園でいいんでないかね、と思って行ったところ、近所の公園は意外にも近所の公園で、近所の公園らしからぬ風景を近所の公園がかもし出してそれでも近所の公園はやはり近所の公園だったのでもうこの近所の公園が一番じゃないかな、という結論で帰ってきました。どうでしょう、上の写真、ロケハンで適当に撮ったわりには近所の公園とは思えぬくらい年賀状ぽくできてるんじゃないかと。空白の空のスペースに入れたいですよね、「謹賀新年」。モデルは妻と娘です。娘の服はユニクロで買いました。
わかる人には一目でわかるところですが、実はこれ、屋外ですがストロボを飛ばしてます。だいたい画面左45°くらいからクリップオンストロボで1/4くらいの光量。時間帯が夕方になるかならないかの午後3時くらいで、日陰に立ってもらったので空の青さを残すためにストロボを飛ばして被写体を明るくしているわけです。写真は慣れないと屋外の日中にフラッシュを焚くというようなアイデア自体が浮かびませんが、広告っぽい写真を撮るには有効ですので試してみてください。最初は日陰で撮ってみるのがコツが掴みやすいです。
その1時間前。僕の証明写真が必要だったので家で撮っていました。狭い部屋の中でガツガツとスロトボを組みました。これはそのテストショットです。娘の服はユニクロで買いました。室内だろうが、屋外だろうが、ストロボの基本は同じです。いかに光のバランスをみるか、これにつきます。屋外では太陽光に対してストロボをどれだけの割合にするか、自分のイメージと相談です。太陽光は調節しようがないので、ストロボの光量をいじって調節します。一方の室内では複数のストロボのバランスを見ます。上の写真はストロボを3灯使っています。複雑に思えますが、考え方としてはメインの光を基本としてそれに対していかに他のバランスをいかにとるか、メイン以外のストロボが調節しきれなくなったらメインをまた微調節して、という感じです。要は、どんな光をこの場で作りたいかのイメージができているかだけが問題です。
今回は証明写真でありながら、写真一枚でぐっと引き込む重さが欲しいなと思いました。この写真を見て、もしあなたが人事だったら面接したいなと思ってくれたら幸いです。
バック紙はグレーの紙を使いました。グレーの紙は実に汎用性が高いなと今回の撮影で思いました。ライトを当てれば白くなるし、ライトから離せば黒くなる。グレーは白と黒の中間なのでグラデーションも作りやすいです。ちなみに白バックで背景を完全に白にしたい時は白い紙を使うことが多いですが、僕は黒バックを作る時は紙を使わず、布を使うことが多いです。多分、一度でも黒い紙を背景に使ったことのある人はおわかりではないかと思うのですが。
あと、Nikonのニコンクリエイティブライティングシステムは素晴らしいですね。他のカメラメーカーよりも一歩抜きん出ていると思います。何がすごいかとざっくり言うと、ストロボをカメラから離して使った場合、ハイクラスのストロボでない限りストロボの光量は自分で設定するしかないのですが、ニコンクリエイティブライティングシステムだと光量を自動的に最適な明るさにしてくれるというところです。このためだけにニコンのストロボを買い揃えてもいいくらいです。ま、今回の撮影はニコンクリエイティブライティングシステムを使ってないんですけどね。
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