ザ・ファイナル花火 of this year In 鴻巣 2015
土曜日に関東では今年最後である鴻巣の花火に行ってきました。これがまた、イマイチな花火大会でしたが、今年最後を飾るのにはゆったりと気負うことなく撮影できた、と言えば聞こえがよいのでそうしてください。
鴻巣の花火大会は自主的に始まったもので、今年で14回目くらいだそうですが、今後に期待です。今年初めて行った鴻巣の花火大会が個人的に気に入らなかった理由はいくつかあります。
1. 無料席で見る花火がかなり見づらい
僕は自慢ではないですが、花火大会は無料席でしか見ません。出身が田舎だからでしょうが、祭りなどで席にお金を払う文化圏では育っていないのです。花火を撮影していると有料席にも興味が湧きますが、その前に無料席で一度見て、よりよい場所で見たい、と思った翌年に有料席を買えばいいかなという考えですまた、有料席は4人分で1万円前後が相場ですが、花火を見に行く友人がなかなか前もって4人つかまらないのも僕の問題です。
そんなわけで鴻巣の花火も無料席で撮っていたのですが、花火が始まった瞬間、驚かされました。あまりのスターマインの低空でのうち上がりっぷりに。花火はもっと上空まで飛ぶものだと思っていました。また、無料席でも打ち上げ場所からそんなに遠くない場所に陣取ったはずなのですが、望遠ズームレンズでもかなり望遠側で撮らないと迫力ある感じにはなりませんでした。うっかり画角を広めで撮ろうとすると余白を意識せざるをえない写真になってしまって、ちょっと間抜けです。そんなところで日本の美学を出さんでもよいのです。同じ北関東でも古河の花火などは無料席でもかなり打ち上げ場所に近い位置で花火を見ることができ、迫力満点です。
2. 花火が単調
ほとんどがスターマインが打ち上げ。しかも、ワンパターンの花火が多いです。途中で飽きますし、撮っていてまたあのパターンか、という既視感。同じ花火を同じ花火大会の中で見ることになるとは。逆に言えば、打ち上げ場所、高さが事前にわかるので撮りやすいといえば撮りやすいのですが。ただ、僕はスターマインと通常の打ち上げでカメラの位置を変えるのが面倒だったので打ち上げは予備カメラを手持ちで撮っていました。
3. 目玉のラスト四尺玉で裏切られる
ずっと望遠レンズで撮ってオーケーな鴻巣の花火大会ですが、ラストの目玉の四尺玉を含んだ打ち上げは広角でなければ画角が収まらないダイナミックな花火です。見る分には2時間待ってようやく本打ちが登場、これが鴻巣花火か、という感動が生まれるところですが、撮る分には全く別問題。実に撮影者泣かせで、それまで望遠レンズで撮っていた人はレンズ交換必至。大慌てで画角、三脚を調整し、という作業に追われます。結局標準ズームのついていた手持ちのカメラで撮影しました。
そんなわけでなかなか散々な思いをした鴻巣花火でした。同じ2時間半ほどの花火大会でも一週間前の土浦のは自分でも驚きの8000カット弱撮影したのに対し、今回の鴻巣のは800カット。1/10ほどでした。冒頭にも書いた通り、今年最後の花火でゆっくりできたと思うことにします。打ち上げのペースが遅い分、いろいろと花火の撮り方をまた試行錯誤できました。
この花火大会はプログラムが必須でした。次がどんな花火が打ち上がるのかが書いていますし、また、協賛金額が書いています。慣れてくると協賛の金額でどんな花火が打ち上がるのか、打ち上げ前から想像できてしまうのが哀しいところです。しかし、協賛者の中には個人名義で協賛する人もおり、10万円から個別で花火を打ち上げられるようでしたので、地元の方に愛されている花火であることがよく伝わってきました。
今年の夏はよく花火を回りました。色んな花火大会を見ることで少しずつ花火を語る術も得てきているようです。次回は来年、その前に土浦の8000カットを含め、今年のまとめをどこかで公開したいと思っていますのでよろしくお願いいたします。
関連コンテンツ
スポンサーリンク