Live Photographsの撮影前に

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先日、「UBI&FU」というバンドのワンマンを撮る機会がありました。ベースのてけれつさんとのつながりで呼んでいただきました。そのてけれつさんとの出会いは数年前、SMショーを撮りに行った際にてけれつさんのやっている別のバンド、「難民」を見たときが初めてです。それからFUのライブも何度か観に行くことがありました。

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2011年のライブで撮ったものですが、このときは初めてD600を使用したときでした。D600について、まさかあんな悲劇になるとはこの頃は思いもせず。ボーカルのゆびきたすさん。現在は中国にお住まいとのことで、今頃はツアーで北米に行っているとのことでした。国際的です。ゆびさんのボーカルは初めて聴いた時から圧倒されます。ほんとです。音源で聴いて驚き、ライブで聴いてさらに衝撃をうけます。

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今回はと言えば、70-200F4をライブ撮影で初めて持ち出しました。実に良好でした。前回のD600といい、FUは僕の新しい機材と何かと縁のあるバンドです。こちらが今回お誘いいただいたベースのてけれつさん。本人はしれっとしてますが、僕はテクニシャンだと思っています。

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今回は会場が飲食店でテーブル、椅子もセットされてあったこともあり、なかなか思うようには動いて撮影はできませんでした。反省点でもあるのですが、ライブカメラマンというのは本来邪魔な存在でもあるので(ライブに限らず、ウエディングなんかでも)、この日の自分の立場からしてみるとそれでよかったのだろうという結論です。つまり、仕事として依頼されていた撮影であればそれでは済まない問題なのだけども、ということです。もちろん、仕事であれば何してもいいというわけではないことは当然ですが、あるレベル以上の結果は求められます。

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不思議な事に(?)観客の心理として、観客のひとりがちょこまかと会場をうろついていると目障りだったりするものも、仕事として撮影してるプロなのだ、と認識されれば目障りでなくなることがあります。わかりやすいのは報道の腕章ですね、街中で何か撮っていても「○○新聞」「○○テレビ」と書いた腕章があるだけで誰もが納得します。ドンキホーテで売ってる「今夜の司会者」と書かれたタスキがあれば他の人から司会者だ、と認知されるのも一緒です。

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そうはいっても、ライブ撮影だけでなかなか腕章などをカメラマンのために用意するのも難しいですから、そういうものはカメラマン側で用意してもいいかもしれません。ライブを円滑にするための一工夫です。しかし、たとえカメラマンは他の人から、あぁ、カメラマンだ、と認識されることは大事です。つまり、機材がしっかりしていることは重要です。今年、故郷の友人の結婚式に帰省した際にそれを思わせることがありました。カメラマンの機材がエントリー向けのボディ+サードパーティの安価ズームレンズで、誰がカメラマンなのかわからないほどカメラマンが観客と溶け込んでいのたのです。親戚の方や、僕の機材のほうが高級でした。それのまずいところはカメラマンがカメラマンと認識されないために目障りと思われるだけではなく、本来は参列者はシャッターを切ってはいけない場面で参列者が「写真撮っていいんだ」と誤解して写真を撮ってしまうことがありうることです。だからプロならば一目でプロとわかる機材の用意も状況に応じて検討すべきです。つまり撮影内容に対してオーバースペックな撮影だとしても、多少見栄をはって重そうな、無駄にでかい機材を選択する場合も必要なのです。

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わかりやすいのではカメラの複数台使用です。僕も今回は(仕事ではないけど)見栄をはって2台使いました。D600には24-70/2.8をつけっぱなしで、Dfは70-200/4と12-24を、場面に応じてレンズ交換しました。前に書いた、マイ三元の3本です。仕事ならばこれに加え、単焦点レンズやクリップオンストロボなどが追加されます。このレンズ構成にも理由があります。DfのほうがD600よりも高感度が強いため、より暗いレンズでも対応できること、反対にD600のほうは高感度がDfより弱いためにより明るいf2.8通しのレンズがふさわしいことです。さらにDfに24-70のレンズの組み合わせがちょっとカッコ悪いこともあります。Dfに24-70をつけることはよほどの必要に迫られない限り、やってません。カメラがカッコよいこともまた大事なのです。

2014-09-18 | カテゴリー 写真 | タグ

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