2020年9月27日(日)
カメラマンのギャラについて何度か書いている。ざっくり分ければギャラが仕事に対してよい(おいしいなどともいう)仕事、見合っている仕事、割りに合わない仕事の3つがある。もちろん、この3つにどの仕事もきっぱり分けられるわけではないし、だから難しく、だから何度も書くのだが。
おいしい仕事は、当たり前だが昨今なかなかない。バブル景気などにそんな話を聞く。予算が潤沢にあるのに比較的、撮影自体は楽だったり、責任は少なかったり、そういう仕事だろう。撮影が楽、というのはカメラマン側がどう感じるか、どう省力化するかというのもあるだろうし、他の人にはできない専門性の高い仕事も高単価になりやすい。その専門性を培うまでの努力や時間もあるので、それを美味しいというかどうかは別問題だが。
見合っている仕事とはギャラと撮影規模や責任感などがちょうどよい、このくらいだよなとクライアント、カメラマン双方納得のあるくらいだ。だから一般的には高額と思える、1日で100万円の仕事であっても準備や機材、責任、カメラマンの著名度など、諸々鑑みて適正というのもあるだろう。逆に100万円の仕事なのに人を大量に雇わざるを得なく、経費に98万円かかったということであれば元も子もない。
最後に割に合わない仕事、こういうのはいくらでもあるしわかりやすい。フリーランスをやっていたらそういう仕事は見たことがあるだろうし受けたこともあるだろうし。30万円のカメラを要求して5000円を支払う、こういう業者は残念ながらある。時給換算(本来してはいかんが)したら数百円など。こんなことをやっていては誰も得しないし、クライアントの懐事情が知れるが倒産しないか、大丈夫か、と逆に不安になるくらいは僕も優しい人間になれた。あえて悪くいうことはやめたい。世の中は回っている。
関連コンテンツ
スポンサーリンク