360 flyの360度カメラが使い勝手オーケー。しかし、画角360度の扱い方は難しいです。
『360fly』。これ、発表されたときから欲しかったのです。発売日に思い切って買ったのですが、ブログに書くまで時間が経ってしまいました。
世に出回っている360°カメラも多いですが、これの最大の特徴はレンズが一つであること。これが気に入りました。一般的に、360°カメラは最低2つのレンズを持っていて、それをソフトウェア上で合成して、360°動画をつくります。ソフトの出来がイマイチだと、映像のつなぎ目が明らかにわかります。一方で、高画質で高価な360°カメラとなると、レンズも多くなり、ソフトも高価になります。
当然、360°といいつつ、レンズはひとつですから、の真後ろなどの死角はできます。このカメラで撮れるのは前面360°で前後は240°くらいです。でも、そもそも僕は360°動画に真後ろはいらなくね?との思っていたのでこれがぴったりだったのです。
というのも世に出てる360°動画で360°全方位を活かせてる映像はほとんど見たことがありません。何も起こっていない、間抜けな角度が必ず生じています。理想的な360°映像とはある角度を体験していて、しかし、真後ろではまた別のことが起こっている。何度でも楽しめるようなものだと思います。そこまでコントロールできないなら、いっそ一部は捨ててしまおう、そんな考えです。
何度かこのブログでも書いたかもしれませんが、画角は広角のほうが望遠より難しいと考えています。広角は望遠に比べ、より多くのものが画面に写り込む上に、原理上、パースが強くでるので少しでもカメラをずらすと全く別の絵になります。望遠のほうが難しい場合もありますが、それはスポーツなどで一瞬を切り取る必要があるとか、画角とはまた別の要素が絡んでいます。そう考えたとき、360°という画角はいわば究極の広角ゆえ、本当に難しく思えるのです。常に使える画角ではありません。ので、面白い使い方は今後探していきたいと思います。
それとリモート撮影しない限り、360°という画角は自分が必ず至近距離で写りこむのがイヤですね。このカメラはギリギリ手持ちができないくらいで、手に持って撮影すると手が写りこむくらいの角度はある。自撮り棒のようなものを使えば自分が写り込むことなく撮影をすることが可能です。
こうしたレンズは周辺の画質が落ちるのが常ですが、思ったよりは落ちない。4kで撮ったのを小さく見ているからというのもあるだろうけど。しかし、360°なので4kといえども劇的な解像力はありません。画角100°に4kの画素を詰め込んだのと、画角360°に4kの画素を入れたのではやはり前者の方がよく見えます。そう考えると、360°動画において、4kくらいは最低限なのかもしれません。本当に目の前で起こっているように感じるには8kとか、もっと別次元の解像力は必要でしょうか。
僕のこのカメラの主な用途はドローンにつけての撮影です。Phantom 4はペイロードが400gほどのあります。当然、それなりの安全対策と知識は必要ですが。バッテリー、風の影響、電波の混線など。先ほど書いたとおり、レンズの真後ろは写りませんが、このカメラのレンズの真後ろはドローンのお腹です。ドローン本体を見ても仕方ありません。また、ドローンの上にこのカメラをつけても青空しか写りません。ドローンの周囲全体を撮影するシステムを作ることもできますが、それは現状、かなりのコストがかかります。また、前述した理由からパスしています。ちょっとの風でもカメラはブレるため、ジンバルを現在作成中です。
また、このカメラ、スマホ用のアプリとPC用のソフトウェアがよい出来です。premiereとかedius、davinchi resolveなどの専用ソフトほどではないにせよ、簡単な編集なら手間がかかりますが、可能です。実はNikonのkey mission360も検討していたのですが、発売直後から接続できないとのアプリの不評がインターネットで大爆発しておりました。それを見合わせているうちにこちらの360 flyが発表されたという経緯です。このアプリ、英語ベースだけども直感的にわかるので問題ありません。VRモードがついているのも楽しいです。VRゴーグルを使うと立体的に見えます。ドローンで撮影した映像を見ると、本当に空を飛んでいるように思えます。youtubeにもアップしていますので、よかったら、ぜひ。
音は消しています。ドローンと風の雑音しか入っていないので。どういう音がいいのか、現場で音を別録したりして検討中です。ドローンの空撮映像ってふわりとした浮遊感ただよう、場合によっては近未来的にも思えるような、テンポのよい音楽をBGMに使っているのが多いんですけども、はっきり言ってつまんないんですよねー。
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