私がまだミラーレスカメラを買っていない理由(わけ)。

d850

ミラーレスの時代になりました。僕の周りのプロ界隈ではまだあんまし見ないけれども、売り上げランキングなんかを見るとほとんどミラーレスがランクインしていて、時代を感じます。しかし、僕は未だに仕事でもプライベートでもメインは一眼レフ。元祖ミラーレスカメラであるスマホですらあまり使いません。

じゃあなんでそんな世の中の流れに逆らって僕はミラーレスカメラを買わないのか、というのについて真面目に考えてみました。

予算がつかない

一番の理由がこれ。予算がないとは、つまりお金がないということです。これが最大の理由で、他にいくら理由つけようとも予算が潤沢にあれば悩むことなく買っているところです。何なら複数台買おうかというくらい。全ては予算。予算さえ豊富なら、世界は変えられます。

しかし、現実的なところに目を向けてみると、これは多くのプロがミラーレスを買っていない理由でもあると思います。というのは、撮影を仕事にしていると、機材は経費であって、使った経費分は売上で取り返さないといけないわけです。当たり前の話。専門用語を使えば、ペイできない、ということになります。特に僕の場合、一昨年D850を買ったのは大きいのです。世間にミラーレス化の波が押し寄せつつあった当時にも関わらず、これを10年使うぜ、これが最後の一眼レフだ、と意気込んで買ったカメラです。

D850、開封の儀でない

加えて、ミラーレスはボディだけではなく、レンズも高いのです。そういう意味では仕事としてペイとか関係ないハイアマチュア層あたりがまずはミラーレスに乗り換えるのにいいかもしれませんね。

諸々のスペックが足りていない

今や殆どのスペックは一眼レフ並みあるいは一眼レフ以上のスペックを持つミラーレスですが、ずっと一眼レフで仕事をしてきたカメラマンからは「この機能がないからなぁ、ミラーレスはここが弱いからなぁ」という部分が言い訳のように出てきます。

少し考えてみれば、カメラのシステムが違えばそれぞれにメリットデメリットがあるのは当たり前なのですが、我々はあまりに一眼レフで仕事をするのに慣れすぎてしまったのです。そして、ミラーレスのデメリットが解消され、かつ機材一式買い換えるのに余りある魅力がないと乗り換えはできんのです。

例えばバッテリーライフ。長時間のロケ撮影だとミラーレスはバッテリーの持ちが比較的少ないため、一眼レフに比べて不利です。電池を大量に載せておける縦グリップでも発売されればまだよいのかもしれませんが、何故かまだ発売されていません。それと、長時間だとミラーレスカメラのEVFも目の疲れの元になりそうです。ファミコンは1日1時間まで!と言われて育った世代です。

それと、過酷な天候だとカメラ自体の耐久性も心配です。一応、Nikonのミラーレスは一眼レフ並みの耐久性、と謳っていますが、どうなんでしょうね。Nikonはその辺もっとセールスポイントで売ればいいものを。

ミラーレスのメリットはデメリットにもなります。一般的に小型軽量はミラーレスのメリット(パナソニックの凄い奴は除く)と言われていますが、小型ということはコンパクトにボディが収まらないといけないわけです。例えば僕が愛用している一眼レフ、Nikon D850に対して同等とされることが多いZ7ですが、ボタンの数がひとつ少ないです。笑い話のようですが、ボタンの数は大事です。Nikon最大の(サイズ的に)カメラ、D5なんか使っている人にZはボタンが少ないんですよ、と言うとさらに伝わるようで、大概、あぁ、それは困るねぇと言われます。

で、私はいつミラーレスを買うのか

最後に僕がいつミラーレスカメラを買うかということです。このまま劇的な進化がなければミラーレスではなく一眼レフでいいやとも思うのですが、メーカーの力の入れ方や社会情勢を見るとそうもいかないようです。

ミラーレスカメラを買うタイミングとは上の条件がクリアされたときです。すなわち、予算が潤沢なときがひとつ。しかし、予算が余って余って仕方ないなんて時はこれまでもなかったし、今後もない予定です。先に欲しいものあるし。次に、ミラーレスのスペックが十分になったときです。単にスペックが使える程度ではまだまだで、今使っているD850のスペックが霞んでくるくらいじゃないとダメです。

それを思えば僕がミラーレスを買うのは天文学的な先の数字になりそうですが、現実的にはカメラの価格は古くなれば下がるし、スペックもそこそこの程度で、まずはサブカメラとして購入、という予算とスペックの均衡が取れたあたりで落ち着きそうです。

2019-06-09 | カテゴリー 日記 | タグ

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