Facebookで怪しげなドローンの広告があって、怪しいので徹底的に調べました。
Facebookでちょくちょくドローン関連の記事を見たり、投稿したりしているせいか、ドローンの広告がでます。このミニドローンの販売広告が何度も表示されてうざいのです。広告にFacebook上でツッコミを入れてもおそらく、毎回新しい広告として投稿されているのか、コメントがなくなっています。なので、これから非表示、もしくは通報しようと思うのですが、最後にブログのネタにします(画像はすべてスクリーンショット)。
サイトのトップページはこんな感じ。リンクは貼りません。
表示が怪しい
何度も販売ページにアクセスしていますが、いつも98%売れてて、いつもタイムセール6980円で終了までだいたい8時間になっています。ところが、このサイトのMeta Descriptionを見てみると「【原価¥10800】【セール価格5680】」という記載が…価格の不一致もそうですが、『原価』ではなく、正しい日本語は『定価』かと思います。
日本語が不自由
この時点である程度リテラシーがあれば買わないと思います。なんですか『宇宙回転』って。宇宙は無重力なのでプロペラは要りませんね!他にも怪しげな日本語が満載なので、買う気が全く無いのであればむしろ楽しく閲覧することができます。書けば書くほど自分の首を絞めているだけのようにも見えます。また、一部の漢字が中国語になっているのでチャイナ感満載です。スクリーンショットについてツッコミをさらに入れるなら気圧安定は気圧センサーのことかと思われるのでホバリング機能と別に紹介する必要はなく、おそらく販売者(詐欺者?)はドローンのことを知らないのだなあと思われます。
そもそも届くかすら怪しい
まあ、実際にこの機能でこれだけの価格だったら確かに安価とは言えるのでしょうが(実際にこれだけの機能がついているとは到底考えられない)、この商品は実在するのか、というレベルで疑わしいです。ページの最下部には「プライバシープロトコル」「サービス条項」「運送条項」「私たちについて」のリンクがあります。それぞれ辿ると、統一感のないデザインのページ。しかも、それぞれのページ、テキストがご丁寧に選択できないようになっています。ググられるとまずいのでしょうか。そうかなと思い、ググって見ました。「お客様サービス」に記載があるチャイナ漢字で記されたお問い合わせページは愛知県です。示された住所は無関係と思われる会社でした。
千代田工業 http://www.chiyodakogyo.co.jp/index.html
なぜかもう一つ記載のあるロンドンの住所について調べてみると、なんとロンドンの中心部。下の階にはCAMPERが入っています…盛りすぎだろ!
商品レビューについてもググって見たら別のドローンのAmazonレビューのコピペでした。しかも、悪い評価もそのままコピペ。にも関わらず、なぜか全て星5つになっています。
通販サイトでは必須の「特定商取引法に基づく表記」がないのも問題です。
ただ、こういったサイトにしては珍しく(?)SSLが導入されているようなので、証明書など、諸々の情報をaguse.jpで調べて見たところ、AWS(Amazon Web Service)を使っているようでした。ただし、それ以上の情報はなし。販売者は不明です。サイトのドメイン登録者を調べると「lei li」という、おそらく中国のお方と思われる名前が一応表示はされます。が、ここまでくるとその人すら実在するのかもはや怪しいレベルです。
個人的な結論
というわけで、こちらのサイトはクレジットカード情報を盗みたいだけの詐欺サイトかなあという結論です。仮に、もしまともに記載のドローンを販売しているとして、これまで指摘したように必要な情報がないので疑われても仕方ありません。我々消費者としてはFacebookに流す広告資金力が尽きる日まで無視するのが無難かと思います。通報しといたらベターですかね。ただ、最近はこの類のサイトでも学習したのか、日本語がある程度マトモに使えてるのも見えてきてますので、用心深くならないといけません。
そもそもドローンを買うのに
そもそも、このミニドローンが実際に届くとして、これ技適通ってんのという基本的なツッコミがあります。僕も最初それをFacebookのコメント欄で質問してみたのですが、見事にスルーされました。技適というのは「技術基準適合証明」という正式名称で、日本国内で無線を使うのには必ずこれを取得している必要があります。国内で一般的に売られている無線を使う商品はドローンのみならず、スマホも、Wi-Fi機器も、全て技適をとっています。スマホの裏側あたりに円の中に〒が書いてあるようなマークがついています。なんでこんな制度があるのかについて書くと脱線するので省きますが、技適通ってないと電源入れた時点で法に抵触します。厄介なことにこの場合は、罰せられるのは販売者ではなく、使用者になります。販売者は罰せられないのです。なので、消費者は怪しい無線機器にはそもそも手を出さずに自衛するしかないのです。
ちなみに、街中にある怪しげなiPhone修理屋もこの問題に関しては同様で、アップルの認定がある店でない限り、分解は犯罪です(Androidもですが)。技適が通っている製品でも分解した途端に認証がなくなるのです。なので、ドローンでも「絶対に分解はしないように」とお達しがあります。しかも、例によって使った人が罰せられるので本当に性質が悪いです。現実的にどの程度で捕まるかは判断の難しいところですが、消費者としては君子危うきに近寄らずの精神を常に心がける時代であることは言うまでもありませんね。ところで、なんで中国人って(人口的に一部であるのは間違い無いのですが)日本人をターゲットにしたがるのでしょうかね。。。それとも日本人以外にもターゲットにしているのでしょうか。
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