山奥に滝が「みえ」た
さて、3月末に行った三重の写真も、今回で一応全旅程をいたします。これまでのあらすじは
まででした。御在所岳を降りた我々は妻の親戚の方から旅館へと案内されました。なんとも立派な旅館で、親戚付き合いというものの素晴らしさを感じざるを得ない場面でした。夕食に親戚一同集まるというので、それまでの時間は散歩して緊張を解く周囲の景色を楽しむことにしました。元々は温泉街として栄えていたのでしょう。山の気配もまだあり、一昔前のなごりがよい感じの周囲でした。
流れの速い川が流れていたのでスローシャッターなどをやってみました。渓流はいいですよね。しかし、川なんぞで満足していた自分をこの後に恥じるのでした。
歩いていると、高さ50mの滝がある、というのでそこへ行ってみることにしました。案内によれば徒歩20分程度です。看板がたまりませんね。呪われそうですね。なんで赤で書くんでしょうね、そしてなんで赤色がしたたってるんでしょうね。ちなみに、もうひとつルートはあるらしかったのですが、岩の落盤により通行止めとなってました。はやくなおしてくださいな。
徒歩20分が山道の20分と考える想像力はなく、なかなかよい運動となってしまったアップダウンを繰り返した先に、目的の滝はありました。「蒼滝」です。滝というか、岩盤の上を流れている印象で、とても力強いものでした。
これが50m、とは少々信じ難いところもあったのですが、暗い山道の先に開けていた、というトンネル効果もあって、感動もひとしおでした。一通り撮影を楽しみ、先ほどの川の撮影で培ったスローシャッターを思う存分駆使しました。帰りは割とギリギリの時間で、街灯もつき始めるくらいになってしまいました。親戚の方々のことなどすっかり忘れるくらい時間を忘れるくらいよい経験でした。午前中の山登りはロープウェイを使ったこともあり、体力的にはちょうどよい疲労でした。
その後、食事の席で親戚の方にとまらないくらいに日本酒を立て続けに注いでいただいたのですが、ちょうどい疲労状態の僕にとっては樽ごともってこい、くらいの気持ちで悪酔いとかはしませんでしたし、多少はもちろんよったのかもしれませんが、自分で自分がわかるくらいの意識は保っていましたし、足元もふらついていない、少なくとも自分ではそう感じていたので、ということは酔っていなかったことの証明になりますし、いや、待てよ、それだと他の人からは酔っているように見えても仕方ないのですが、そんなことは決してないですし、なぜならいつもより今日は酒が回らないな、と途中で感じるくらいでしたからには酒はおそらくほどほどがよいのです。翌日、東京に帰ってきました。
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