フォアグラとその社会的問題について
フォアグラが今になってまた話題をさらってる最近ですね。僕はフォアグラなんてめでたいときにしか食べられない一般市民ですのでフォアグラと聞いただけで羨望のまなざしになり、ちょっとお高い食事ができるときには「そのコースにはフォアグラはついてくるのかね」と聞く始末です。過剰給餌やら海外では禁止する国もあるのに日本ではやたらフォアグラをありがたるとか、そういうことらしいんですが、そういうフォアグラに関する諸問題に救いの一手が打たれるのを僕は先日、スーパーで見ました。
フォアグラ味のポテトチップスです。つくっているのは、なんとあの「わさビーフ」のyamayoshi!板橋に済んでいたころは近所に本社があったのでことあるごとにあの牛を眺めておりました。冒頭の通り、僕はフォアグラと聞けば反射的に憧れてしまうので気づいた頃には買い物かごの中にこのポテトチップスがあったのでした。フォアグラ味、ストレートでいいじゃないですか。背景の三色旗が高級フランス料理を思わせます。
そして、ここが大事ですが、最近の社会問題を顧みるに、もしこのポテトチップスがフォアグラと遜色ない味であったならば、と想像してみてください。つまり、フォアグラと同じ味覚がこのポテトチップスで手に入れられる。そうすればフォアグラの問題は全て解決するのです。フォアグラを食べたい人はこれを食べ、フォアグラを禁止したい人は今度は別の動物を食べることを禁止する運動を始め、フォアグラを育てていた人はこのポテトチップスを作る工場に職を移す。そんなオールハッピー的な解決方法が、今、日本の偉大な菓子メーカーによってとられようとしていたのでした。
お皿に移してみました。背景処理が適当ですいません。
上の写真が間違いなく、フォアグラ味のポテトチップスであり、うす塩味やコンソメ味ではないことを証明するために、お皿に開けているところの写真も撮りました。
今や僕の使命はただひとつ、先ほど書いた山芳製菓さんの世界平和への願いを、このレビューを通して皆様に伝えることです。もうフォアグラのことで争うのはやめましょう。古い言い伝えに「争いは同じレベルの間でしか生じない」とも言われています。そのために、僕はただ正直にこのポテトチップスの感想を伝えるのみです。
…あまりフォアグラを食べたことはないですが、どっちかというとソースの味がしました。若干デミグラスソースっぽいような気もします。ポテトチップス特有の、偶然粉が大量についたところが相変わらず濃厚で美味しいです。しかしながら、誠に残念ですが、これではフォアグラの代替品にはなりません。世界平和の道のりは遠かった。でも、これはこれで美味しいのでポテトチップスの皇帝わさビーフと並んで売り場にあったらどちらにするか、迷うことは必至です。
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