飽海郡の名産『笹巻き』を全国に広めたい

笹巻き

山形県の庄内地方は本当に裏日本です。帰省に半日かかります。ラーメンが美味しいですが、おそらく東京で同じ味は望めないでしょう。よしんば有名になったとしても博多ラーメンと同じく、大都会東京の味に飲まれていく運命をたどりそうです。日本酒がものすごくよいのですが、僕が地元にいたのは18歳までだったので、その良さを地元で味わうことなく大人になりました。そのあたりの経緯は現在展示中の『Book+』の写真集にエッセイとして書いています。

そんな僕が今でも食べたい郷土料理が上の写真の『笹巻き』です。ひらがなで『ささまき』と書いてあります。毎年、5月頭くらいにスーパーや農協や道の駅に出回ります。これが本当にローカルで、同じ地元でも所変われば違う様式で売られています。グローバル化の波に飲まれない食の民藝と言えましょう。僕が子供の頃から上の写真の形で売られていました。そして、これが僕の子供の頃からの好物でした。

笹巻き

ネットを開けたところ。美しい三角形をしています。まるで機械がつくったかのように同じ形をしています。地元のおばあちゃんらの熟練の技に感動すら覚えます。ヒモにハサミをいれて、笹を開いていきます。中身はもち米で、灰汁で煮ているそうです。ひとパックに5個くらい入っていますが、美味しいので僕にとっては一食分にしかなりません。

ささまき きな粉

きな粉がついてきます。子供のころは砂糖と混ぜて甘くしていましたが、もう大人なので、きな粉だけでも十分に甘いです。

笹巻き

笹を開いていきます。かなりねっとりとしているので、うっかり触ると手を洗いたくなりますね。この粘り気にきな粉がよくなじむのです。片手ではなかなかうまく開けないので、手持ちで写真を撮ろうとするとついつい構図がおざなりになってしまいます。

笹巻き

見事に三角形が崩れてしまいました。写真を撮りながら笹を開いたからだ、自業自得だ、と言われれそうですが、実は両手でやってもこうなりました。他の笹巻きでも挑戦しましたが、形が一番ましに撮れたのがこれでした。写真的に不適切ではありますが、違法ではありません。もうかれこれ20数年も笹巻きを食べていますが、難しいのです。

なんとも美味なこの笹巻き、ぜひとも多くの人に食べて欲しいところです。全国的に有名になってくれれば地元の町おこしにもなります。ただ、唯一の障壁として、これ、毎年5月頭という短期間しか売られない上、賞味期限がやたら短いんですよね。毎年実家から送ってもらっても食べきれずにおすそ分けすることになってしまってます。もともとは保存食として広まったという話を聞いたことがありますが、ほんとかよ、と思っています。

2016-06-07 | カテゴリー 日記 | タグ