D850予約した人は今のうちにXQDカード買っとけ、はやくしろーっ、間に合わなくなってもしらんぞー


先日発表され、絶賛予約受付中のNikon最強の一眼レフ、『D850』は、記録媒体にSDカードとXQDカードが使えます。SDカードは一般的ですが、XQDカードとはなんぞや、という人も多いと思います。それもそのはず。Nikonの上位機種一眼レフとSONYの業務用ビデオカメラの一部にしか採用されていない記録メディアなのです。性能的にはバツグンなのですが、何故か開発したSONYでさえ自社の民生用カメラには採用しないドSっぷりです。

製造はSONYとレキサーしか行なっていませんでしたが、6月にレキサーは記録媒体をつくる事業からそもそも撤退、というニュースも飛び込んできました。それが原因で、レキサー製のXQDカードが安くなっている、という話もでてきました。

D850はスペックの割に安価なのでかなり売れると思います(ただし、秒9コマの連写速度を求めると高くなる)。僕も買いますよ。当然、XQDカードもたくさん売れるでしょう。SDカードだけでD850を運用するのは後述しますが、もったいないです。

ならばXQDカード安いうちに買おうぜ、ってのが本日のテーマです。これを書いてる本日時点でD850の発売日まであと1週間とちょい。その間にへたしたら、レキサー、売り切れますよ。市場にももうあまり出回ってない感じです。その後のサポート考える人は割高でもソニー製でよいでしょうが、ソニー製とレキサー製で価格差がある今、そこまでして保証を求めますか、そもそもデータにおける保証ってなんすか、ということです。ちなみにレキサー製の128GBのXQDカードがカメラのキタムラが日本国内で現在、最も安くて20,498円(税込)、ソニーの同性能のカードが22,109円(税込:価格ドットコム調べ)です。

ここからはXQDカードの性能の話。知ってる人は退屈です。ご存知の方も多いでしょうが、XQDカード含め、SDカードなどの記録メディアは容量や速度で値段が異なります(ブランド力や日本国内、海外の差もありますが)。XQDカードとSDカードの違いはざっくり言って最高速度と信頼性でしょうか。

速度に関しては読み出しと書き込み、2つの指標が使われています。それぞれ、読み出しは記録したデータを表示する速度で、書き込みは撮影した写真や動画をカードに書き込む速度。そのままですね。だいたい、読み出しのほうが速く、よくて同じ速度です。しかし、一般により重視されるのは書き込み速度です。

いくらカメラが秒〇〇コマ連写できる、と言ってもカードの書き込みが間に合わないとその連写速度は出ません。撮影されたデータはカメラ内のバッファに一旦キープされ、その後、順にメディアに書き込まれます。メディアの書き込み速度が間に合わないとカメラ内のバッファがいっぱいになり、それ以上バッファにデータを溜められなくなります。写真であれば連写速度は途中で遅くなり、動画であれば記録が止まりますが、より最悪の場合、コマが落ちることもあります。原則的にはメディアの書き込み速度がバッファ速度より上回っていれば無限に連写できますが、バッファの容量など、カメラ側の都合でそうならないこともよくあります。その辺りはメーカーがデータを公表しているので計算してみてください。ちなみにD850は51コマ連写できるそうです。

続いて、D850の4500万画素を連写して、安定して書き込めるにはどれだけの速度のXQDカードを買えば良いかという話です。D850のRAWはメーカーによれば50MBほど。これが秒7コマもしくは秒9コマ(ただし、バッテリーグリップをつけて、バッテリーはEN-EL18bにして、充電器も買った上で、専用のフタをつけた条件による)だから、350MB、もしくは450MBほどのデータがわずか1秒の間にカードに飛んでくることになります。2秒連写しているだけで1GB弱。自分で書いていて恐ろしいと思いました。

調べてみると市場に出回っているレキサー製のXQDカードの書き込み速度は大まかに2種類のようです。180MB/sもしくは400MB/s。もちろん、これは最高速としての目安にしかすぎません(インターネットの速度よりは信頼できますが)。1枚50MBのデータも被写体や撮影環境に左右されますが、大まかに見て、180MB/sのほうのカードでは限界が来るのが400MB/sのカードより早そうです。これが、1枚10MBくらいの写真データなら2つのカードに違いはないでしょう。4500万画素で連写なんてハードディスクと財布に優しくない撮影を誰がするか、と思う人もいるでしょうが、そういう人は180MB/sのカードでもよいかもしれないですね。

次に、データの書き込み速度が問題になりそうなのが4K動画です。動画のクオリティは画質に左右されます。同じ4Kでも、どれだけの圧縮率で撮影、記録するかで全くクオリティは異なります。4Kだからと言って高画質とは限らないのです。ひと昔あった、デジカメは画素数が多ければ高画質とは言えない、という話と思い起こさせますね(今はどうかというのはまた今回とは別の話)。

D850の動画のビットレートは約144Mbpsとのことです。『bps』は『ビットパーセコンド』の略ですが、書き込みに使うXQDカードの単位『B/s』は『バイトパーセコンド』です。大文字と小文字の違いもちゃんとあるのです。8ビットで1バイトですから、144Mbpsの動画は、8で割って、だいたい18MB/sのデータ容量です。意外に少ないですね。180MB/sのXQDカードであれば余裕です。SDカードでも間に合うかもしれないくらいです。

今日のまとめ

D850のカードの速度の決め方は動画よりも静止画の連写の有無であることが結論づけられました。D850買う人で、動画しか撮らないってケースは少ないと思います(外部接続で4:2:2の動画が撮れるのでその価値はあるかもですが)。であれば、静止画でどれだけ連写するかどうかで求めるXQDカードが変わってきます。連写が要らないのならXQDカード自体が不必要かもしれません。しかし、秒7コマもしくは9コマで連写をするのならばレキサーが安価な今のうちにXQDカードを買おうぜという話でした。そのうちソニー製しか残らずに品不足→高騰の流れが想像できます。レキサーがなくなる今、カメラマンから絶大な信頼を得ているSan Diskには是非ともXQDカード市場に参入して欲しいのですが、その供給を生み出すのはD850ユーザーの需要とNikonの営業力によるのかもしれません。

2017-08-30 | カテゴリー カメラ | タグ