カメラストラップ論 初級編

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「カメラストラップとはカメラをぶら下げるものである。ほとんどのカメラは肩部分にストラップを装着する環がついている。太さ、長さ、素材等に種類がある。カメラを新品で買うとたいがいメーカー名の入ったストラップがついてくる。」(出典:wikipediaでない)

僕は買ったときについてくるメーカー名入りのは使った記憶がございません。最近だとストラップは袋に入れたまま、開封すらしません。カメラを買うと同時にストラップも買います。最初からついてくるアレがよくないのは遠くからでもメーカーがわかるところです。さらには機種名まで入っているのも多いですね。こうなってくると、機材の自慢になってしまう。メーカーにとってはいい宣伝ですから、カメラ本体に機種名を大きく書いたストラップもつけたくなるでしょう。メーカーとしては、カメラを買ってくれたユーザーには歩く広告塔にもなってほしいのです。使っている本人にそういう意図はなくとも、そういう眼で見る人もいます。僕とか。ただ、何を使うかは個人の自由ですから、メーカーストラップを使っているからといって、嫌な気分になったり文句を言うつもりはありません。
反対に、そうしたメーカー名入りのストラップを積極的に選ぶときといえば、仕事で使う場面でしょうか。万が一ストラップが外れてカメラが落下した際にサードパーティーのストラップを使ってました、では申し訳が立たない場面も想像できたり、経費的にストラップを買えなかったり、また、プロがプロサービスからもらえるストラップなんかはプレミア感も、素材的にも特別だったりもします。メーカーの広告塔になったとしても、仕事で使っているのだからその辺りは共犯的に問題ないと言えます。

そんなわけで、カメラストラップまで気を配ってこそ真の写真愛好家と言えましょう。高いストラップがよいというわけでもありません。自分の目的と感性にフィットしているのが一番です。そういう意味ではカメラ女子の方々はカメラ女子になったその瞬間からストラップを選んで買っている。大変にとても非常に意識が高いなあと尊敬の念がやみません。僕はメーカー名が入っていることへの嫌悪から自分でストラップを買い求めるようになりましたが、きっかけは使いやすそう、とかカメラに合う、とかでもいいのです。これからの季節なら清涼感がありそう、とか、UVカットデオドラント効果があると書いてある、という観点で選んでも素敵ですね。

僕が使っているカメラにはそれぞれ僕がストラップを見立てています。最初のカメラは前述の通り、メーカー名が入ってなければなんでもいい、という観点で選びました。よく見ると黒字に黒糸でカメラバッグメーカーの名前が入っていました。しかし、間近で見なければそれとわかりません。
次のカメラは色で選びました。今、このカメラは主にスナップで使っており、最近ハンドストラップもつけました。ハンドストラップはストラップを肩に下げたりするのではなく、常に手で持つようにできているのでカメラを構えるまでが最速です。ノーファインダーで撮影するなら撮ると決めた瞬間にシャッターが切れるので非常に気に入っています。肩にストラップを構えた状況から素早く撮影スタイルに入れるように工夫されたストラップもありますが、撮影までのスピードで言えばハンドストラップに勝るものはありません。ハンドストラップを使う欠点は片方の手が完全に塞がってしまうことです。
次に選んだのはカメラバッグメーカー、Domkeのストラップです。このストラップのよいところはストラップの布部分が簡単に着脱できるところです。三脚などを使っているとストラップが邪魔になることもありますので。残った部分を繋げて短く持つこともできます。このストラップの唯一の欠点が金属でできていることで、高級感はあるのですが、大切なカメラボディを傷つけうるのです。そして今メインで使っているDfのストラップは少し厚めのゴムのような素材。500円で買ったのですが、滑り止めもついていますし、伸縮性があるのでストラップとしては一番使いやすいです。難点はやや厚いのでこれからの蒸れる季節が心配なところです。
その他、妻が使っているカメラは結婚式の際にドレスに合うように注文して作りました。(一番上の写真左上)

ストラップを選ぶ際は中古カメラ屋などを回るとなかなか面白いものが見つかったりしますし、新品でも家電量販店や通販で豊富な種類があるのでここはひとつ、検討してみてはどうでしょうか。

ストラップのカメラへの結び方は一般的なものとNikonが高級機で推奨しているいわゆる「報道結び」の2種類がありますが、僕はより強固になる報道結びをオススメします。ストラップの結び方に我流はダメ、絶対。カメラ落下の原因になります。

ストラップは肩か首にかけて使用すると思いますが、僕はあまり首にはかけません。ストラップの長さやカメラによっては歩くたびに横隔膜にカメラが直撃し、痛い目を見るからです。カメラを2台以上同時に使う時のみ、一つは肩に、もう一つを首にかけて使うことはあります。最近パナソニックが発表したカメラ、「FZ1000」には気になる記載がありました。注釈の欄ですが、引用すると、「※25 肩に掛けてお使いください。首に掛けて使用しひっかけた場合、けがや事故の原因になることがあります。」気になって他のパナソニックのカメラもちょっと調べたのですが、同様の記載はなく、このカメラのみなのか、今後のパナソニックはそういった方針なのかは不明です。Nikonでは公式でも首から下げています。パナソニックの喚起しているとおり、確かに首にストラップをかけたときの事故は想像するに怖いところがありますね。

2014-06-16 | カテゴリー カメラ | タグ

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