2020年8月10日(月)
ムーンライトながらに無事乗って、早朝に名古屋を通過すると、目も覚める。最初の乗り換えは大垣。大垣が目的地の人はよいが、確率的にはムーンライトながらの乗客の1%もいないだろう。
大垣で次の快速に乗り換えるための席取り合戦が始まる。いわゆる、『大垣ダッシュ』だ。これがムーンライトながら最後の盛り上がりだ。これにはできれば勝利して座席を獲得しておきたい。が、ムーンライトながらの座席を確保することに比べれば重要度はやはり下がる。大垣ダッシュに有利な位置を確保するために東京からの座席を失うようなことがあれば本末転倒である。大垣ダッシュについて有利な位置をちなみに僕は知らない。今は知らないが当時は大垣に着いてからドアが開いてからダッシュしても席が確保できたからである。また、仮に知っていたとしても、今後、時刻改訂や駅改装などで有利な位置が変わる可能性もある。不確かなことを無責任に書くことはできない。
さて、大垣ダッシュで乗り換えた電車は世間一般的に通勤通学となってしまう。ここで、この電車は通勤通学という日常と旅という非日常が入り混ざる、いわばハレとケが同時に存在する混沌とした空間に変容する。ただでさえ異様な満員電車。通常ではない。
その後、京都、大阪、と通過していくにしたがって少しずつ客層が入れ替わる。ムーンライトながらから同席していた、お互いに素性も知らない不思議な同乗者たちはいつの間にか少しずついなくなる。ここでようやく、これが一人旅であることを簡易的センチメンタルに再度実感する。
2020-08-10 | カテゴリー 写真日記 | タグ
関連コンテンツ
スポンサーリンク