これドラえもんのドローン、人呼んでドロえもん
昨今のドローン規制を鑑みると、タケコプターのように電池が切れた途端に墜落する、フェイルセーフ機能もないような秘密道具が22世紀に空を自由に飛べるわけないと憂いているのが僕です。しかし夢はいつ何歳になっても22世紀になっても持っていたいものですね。僕らがドラえもん誕生に立ち会えるのは難しくとも、タケコプターで飛ぶドラえもんはこんなかな、とワクワクさせてくれる玩具がコレです。
3000円強。安い。リモコンで操作します。販売ページの説明文にも取説にも一言も書いてないですけど、これ、立派にトイドローンでしょう。中華製のぱちモンかと思ったのですが、なんとドラえもん玩具では大手のエポック社。みんな、子どもの頃お世話になったよね。ほら、ドラえもんの麻雀とか。
ただ、一般的なドローンと違うのが水平移動がなく、上昇下降と旋回のみ。水平方向の移動は常に前進し続けるだけという、回遊魚なみの性能を持ったドラちゃんなのです。ホバリングなにそれおいしいの?
また、これも安価なトイドローンにありがちなことですが、着陸がかなり困難です。取説にも着陸方法が書いておらず、もはや不時着ですめば良い方、ほぼ墜落します。頑丈にできてるので何故か壊れないのですが。
そもそも操縦も難しいです。無事に離陸するのが最初のレベル、次に高さを安定させるのに一苦労。同時に水平を制御する必要があり、これ対象年齢10才て書いてたけど、無理だろ。こんなの大人もまともに飛ばせんぞ。
はっきり言って、DJIのドローンの方が数倍操縦が楽。それでもこのドロえもんが楽しいのはやはりドラちゃんだからですね。
しかし、これ、現代の技術でタケコプターを実現させようとするとこのくらいのサイズと形態になるよ、ってことを如実に表してると思いません?これを人間のサイズでやったら吹き下ろし(プロペラ回転で真下に吹く風、これが揚力になる)でとんでもないことになりますね。
室内用と書いてますが、風のない屋外で遊びました。室内でやるなら体育館くらい広くないと難しいと思います。ちなみに通信は赤外線らしいです。だから屋内向きなのかもしれません(屋外は太陽光はじめ色々と赤外線飛んでるので)。ドローンでよく使われる無線通信だと技適を通す手間があるからでしょうか。
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