搬入初日
何度か宣伝してますが、展示をします。
手づくり本フェア vol.5
多少の誤解もあるかもしれませんが、色んな人が本をつくる展示です。気に入った本は購入することもできます。僕は写真集を作りました。写真集は豪華版とデラックス版の2種類作りました。その他に、ギャラリーの1F(イギリス的に言うとグランドフロア)で期間中インスタレーションを行います。せっかくなので、写真集に関わるインスタレーションをします。上記をまとめると、写真の展示はありません。誤解なきようお願いします。写真集とインスタレーションです。
週末にその搬入にいってきました。展示をするにあたって現代美術家の福本浩子さんがギャラリーに展示で使った後に残していったブロックを再利用しています。このブロック、紙でできているのです。実際に持ってみると驚きがあり、また、テクスチャが面白いので近くで見たときと遠くで見たときの印象が違って感動します。
こんな感じで積み上げています。この後、崩れました。申し訳ありません。
そして、僕が用意した写真がこんな感じです。写真集に関連した内容ということで、東京の海の写真です。それを、東京の海に浸けて2,3日ほど。フィルム写真用のバットを使っています。フィルム写真と同じで時々撹拌してあげるのがポイントです。時間が経つにつれ、写真の周辺から色が剥がれていきます。
いわゆるお店プリントの写真はインクが3色載っています。下の層からイエロー、マゼンタ、シアン。デザインなどをやっている人にはおなじみです。なので、まず最初に剥がれる色はシアンです。続いてマゼンタが剥がれます。一番下の層のイエローも剥がれると紙地の白になります。その辺りは東日本大震災のときの写真洗浄の記事でも書いてます。当時のことがあったから、今回のアイデアがありました。おそらくですが、色が剥がれるのは海水の中のバクテリアなんかが原因じゃないかと思います。東京の海へ海水を汲みに行くのは重労働なので試しに家で塩水を作って試したのですが、全く影響がなかったのです。
そうしてできた写真たちを積み上げたブロックの間に挟んだり、貼っていったりします。ブロックの元は紙なので、ピンが簡単に刺さるのが嬉しいところでした。とにかく、福本さんのブロックのパワーに負けないことを考えました。こちらが勝つ必要はないのですが、とにかく空間としてブロックと写真が同じように存在を主張してほしいというのが僕の目標。それが達成されているかどうかは多くの人の意見を仰ぎたいとこです。今週末も搬入の続きを行う予定です。展示は来週、6/5からです。お楽しみに。あと今日はあまり触れてませんが写真集のほうもよろしくお願いします。
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