第871話 〜カメラ、入院する〜
昨年発売日前に予約して発売日前日に入荷したとのことで我が家にやってきた僕のメインカメラ、NikonのD600。初期ロットは必ず何か問題を抱える、初期ロットは手を出すな、初期ロットは人柱、などと言われるデジカメ時代ですが、このカメラの初期ロットはローパスにゴミが付着しやすい、という問題でした。ローパスとは何か、その意義は、現在の動向は、などと語りだすとA4で10枚はいくのでここでは省略しますが、つまり撮った写真にゴミが写りこみやすいというものでした。ゴミが写ると、画面に空のような空間周波数の低い(単調な)要素が入ってくる風景写真なんかでは後処理が面倒ですし、人物なんかでそれが写るとほくろなのかわからなくなったり、場合によっては処理しきれなかったりと、とにかく面倒です。レンズ交換式のデジカメはある程度は自分で清掃できないとゴミが写る度メーカーに出すことになるのでさらに面倒です。
一眼レフはレンズを交換するために必然的にゴミは入りうるものですが、このD600の場合はどうもカメラ内部のオイルがシャッターを切るときに飛び散るのだ、そのせいでゴミが写るのはいつもだいたい同じ場所なのだ、というウワサもあったほどです。なにせ、メーカーが公表してませんから。僕の場合もちょっと撮ったあたりでF11まで絞り込むとゴミがわかりやすく写ってくれるようになりました。これは問題だなぁと思っていると、Nikonに持ち込むと保証期間内であれば分解修理を行ってくれるらしい、という話を聞きました。ただ、分解修理となると一定期間は預けないといけない。撮影予定の合間をぬって、今週ようやく修理にだしました。なにせ、今月末で一年たってメーカー保証期間は過ぎますからね。この修理に店舗がもうける延長保証が適用されるかはわかりませんし。始めは盆前に行ったのですが、盆は工場が休みだからいつもより預かり期間が長くなる、ということでローパスの清掃だけをお願いしていました(ただ、清掃後数週間たったらまたF11でゴミが写るようになりましたが)。今回は預かり期間が約10日で、早くできれば出来上がり次第郵送してくれるとのことでした。郵送代ももってもらえるようです。
そんなわけで昨日からメインはずっと使ってたD90です。D90は現在広角単焦点がつきっぱなし状態です。この撮影スタイルは懐かしい。一時期、D40に同じ広角単焦点をつけっぱなしがメインであった時期がありました。シャッターユニットの限界でD40はご臨終なさいましたが、今、久々にD40が欲しいなと思っています。操作面では不便なカメラでしたが、小型軽量なところが好きでしたし、600万画素というのが今思うとフィルムの35mmのようでいいんですよね。ISOを上げたときのノイズの出方もフィルムのようでした。
それと、D600入院に伴って久しぶりにローライ35をだしました。小型軽量で言えばこれがコンセプト的にも強いです。下についてるホットシュー、フィルム送りや巻き戻しレバーなど、むき出しの金属感、機械感が実に無骨な、しかし可愛げもあって名機たるゆえんです。小型に対して写りが犠牲になってないとこも素晴らしい。ちょうど今はローライ35Sを使う女子高生アニメ「たまゆら」の2期もやってますしね。
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