もういい加減「普通の」花火の撮り方やめましょうぜ
足立花火大会に行ってきました。2015年初花火ということで、撮影は腕慣らしのような感覚で。この花火大会がいち早く始まるらしく、まさに夏の始まりを告げるような花火大会らしいです。カウントダウンミスってましたけどね。それと、あいにくの雨でした。降水確率は20%ほどだったのに、iPhoneのアプリ「アメッシュ」で雨雲の位置を何度確認しても延々と雨雲が抜けない。東京中の雨雲が必ず足立を経由しているような動きでした。結局、開始20分ごろまで雨足が途絶えることなく、これが夏の始まりを告げる花火大会なら今年の先行きは不安だな、と思わざるを得ない天候でした。
おかげでレンズについた水滴で写真がほんわかとしてしまいました。こういうときこそLightroomの「かすみの除去」で調整します。
一般的な花火の撮影方法として長時間露光があります。シャッタースピードをバルブにして撮る方法ですね。このときのISOは100で絞りはF11というのが多いでしょうか。確かにポスターみたいな花火写真を仕上げるならいいでしょうが、でも、それだともうどの花火大会で撮ってもほとんど一緒ですよね。基本は基本なのでいいのですが、ある程度撮ったら「もうそれ、やめましょうぜ」と思います。飽きませんか?
きっとそれを相変わらず続けられる人は鳥を撮るのにも絞り、シャッタースピードなどの設定を講師に聞いちゃうような人でしょう。本来は、自分の撮りたいのは何か、が先なのではないでしょうかね。特に若い人はデジタル世代なんだから、いつまでもこのような古い撮り方ばかりに縛られてはダメです。デジタルカメラが一般的になって撮影方法もいろいろ変化があったのに、なぜ花火だけは旧態依然の撮影方法が未だまかり通っているのか、不思議です。いっそ花火を撮らないで高ISOで人ごみだけを延々と撮ってても面白いくらいですね。せっかくのデジタルカメラなんだし。ご多聞に漏れず、花火を撮影する人のうちいくらかはなぜか一箇所に集まる傾向があるようです。きっとベストポジションなのでしょうね。でも、本当はベストポジションというのは自分の撮りたいもので決まるはずです。僕は今回は立入禁止区域のギリギリまで前に出て撮りました。広角のパースを考えていたからです。
それと、型どおりの撮り方しかできないと臨機応変に対応できないですね。例えば、花火大会といえばフィナーレの打ち上げがひとつの目玉ですが、そのときにF11、バルブ、ISO100なんかで撮ってたら数秒で画面が真っ白になります。花火は打ち上がるまでどんなのが飛ぶか、どこに飛ぶかわからないところがあるので、機転を利かせて撮影できるというのは大事なことです。偉そうなこと言ってますが、これまで僕もフィナーレはだいぶ真っ白にしてしまってます。今回はまあまあ上手くいったのでこのように偉そうに言っているのです。そのためには数を撮ることが必要。本日は2台カメラを持って行って一時間の花火大会で5000カット以上になりました。今年はできる限り多くの花火大会をめぐる予定です。レタッチの気が重いです。
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