2021年9月4日 (土)
数日前、西武線のホームで乗り換えの急行を待っていた。郊外まで行く特急を一本見送ると、いつからいたのか、右足元に瀕死のアゲハチョウが横たわっていた。かろうじて、脚がやや動く程度だ。ちょっとしたそよ風で羽根は靡いている。僕は実に軽いものだと改めて驚いていた。1分ほど眺めていると、目当ての急行がホームに入ってきた。その一瞬でチョウは視界から消えた。ふと急行の進行方向に目を向けると、数メートル先でアゲハチョウが電車の風に煽られて宙を舞っていた。それも2秒ほどのこと、直後にスローモーションでアゲハチョウは電車とホームの隙間に吸い込まれるように落ちていった。拙いけどノンフィクション。
2021-09-04 | カテゴリー 写真日記 | タグ
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