2021年5月10日 （月）

機材を抱えて帰宅すると、隣のおばあさんが屋根を見ている。どうやら子猫が屋根にいて動けずにいるらしい。普段の自分であればそんな猫を見ても気にもとめなかったと思うが、近隣づきあいもあるので、ライトスタンドケースを玄関に置き、2階のベランダから屋根へ飛び移り（さすがにカメラを持つ余裕はなかった）、そこから隣の屋根へ移動。

そこで気づいたのだが、おばあさんの家の2階のベランダにもう一匹の子猫と、おそらく親猫がいた。人の気配があるとすぐに立ち去るいつものこのあたりの猫と違い、じっと動かずこちらを見ている。屋根にいた子猫も抵抗もせず、僕の手にすっぽりと収まるサイズだった。クリップオンストロボくらい。生後そんなに経っていないのだろう。だからベランダにも戻れず、屋根から動けないのだと思った。とりあえずベランダの家族兄弟の元に返してやると3匹は揃ってこちらを一瞥し、ベランダから去っていった。猫も家族観があるのか、と驚いた夕方のこと。

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