Phantom 4 Proの弱点がまた増えた…

今回も、ややマニアックなドローンの話。こないだ、Phantom 4 Proで空から桜撮ってるときに気づいたことなんですけど、撮影時にカメラをマニュアル設定で変更しようとしたところ、ISO(感度)が500で固定されてました(基準感度は100)。これまでこういうことはなかったのに。バグでしょうか。とりあえず、静止画だったのでシャッタースピードを調整してなんとか撮影を終え帰宅。

家で色々と調べてみたところ…

カラー設定をD-logにするとISOが500で固定される!画面にも「Locked ISO」と表示されます。これは参りました。ちなみに、logとは映像でよく使われるカラー設定でコントラストと彩度を思いっきり下げたモードです。後処理前提のモードですが、これで記録することで後々映像を編集するときに階調がよりキレイに残りやすいというメリットがあります。また、logで撮影した動画にはlut(ルックアップテーブル)という設定を当ててやることであらかじめ設定された色調やトーンに映像を仕上げることができます。つまり、logとは写真でいうところの、Nikonのフラットモード、それと、lutはlightroomの現像プリセットのようなものです。しかし、映像の場合、異なるカメラで撮ったlogに別のlutを当てるととんでもない絵に仕上がったりして、logとlutは対の存在だったりもします。ちなみに、このD-logのlutもDJIのWebページでひっそりと公開されております。そこでlutをダウンロードし、動画編集ソフトに読み込んでlogで撮った映像データに当ててやるわけです。

さて、そんなlogの問題、早速、購入店にメールを送ったところ、最新ファームウェアからの『仕様』との回答を得ました。これは納得いきません。これまで普通にISOを変更して撮影できていたものが、変更できなくなり、しかも仕様だと言うのですから。

より高いトーンを出すための仕様、と仮定をしてみましたが、ちょっと無理がありそうです。なんでですかね?とさらに購入店に尋ねたところ、メーカーからは、教えてあげないよ、ジャン♪という回答が得られたそうです。今ふと思いついたんですけど、ISO500で撮影した映像がちょうどlutとの相性が最高になる、とかでしょうかね。そのくらいしか思いつきません。他に考えられる原因があればぜひ教えて欲しいです。

これ、けっこうきついですね。僕は普段から映像はlogで撮ってますけど、ISO500で固定されると晴れの日はかなり露出が飛びます。動画はシャッタースピードがほぼ選択の余地がなく、Phantom 4 Proは絞りもF11までのところ、結局NDフィルター何種類か買えよ、と言われているようです。logで撮るのを躊躇してしまいますね。今のところ、変更予定はないとの回答も得ていますが、いや、不便なんで戻してください、と思います。

これ、Phantom 4 Proだけで、僕の持ってる無印のPhantom 4では普通にISOの変更ができました。Phantom 4 Proよりも無印のPhantom 4のほうが優れているところはデジタルズームという大きな面があったのですが(スチールのデジタルズームと違って映像は画素数が落ちない)、logを低ISOでも撮影できるという今回の問題も加わりそうです。

2017-04-13 | カテゴリー ドローン | タグ

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