【検証】Phantom 4 Proの写真に最適なシャッタースピードはどんなもんか
1/4000秒
Phantom 4 Proの写真です。ドローンの写真を撮るにあたって、ドローンがかっこよく見えるカメラの設定ってどうかな、と思って実際に撮ってみました。ドローンを撮るにあたって、一番大きく影響するのがシャッタースピードと僕は考えます。なぜなら、プロペラが常に回転しているからです。動き物を撮るときはシャッタースピードの設定が大事。これはカメラを習ってすぐに教わることです。初心にかえって、確かめてみます。ちなみに一番上のは1/4000秒。速いシャッタースピードですが、プロペラはぶれています。しかし、ブレ方が個人的には中途半端かな、と思います。なんというか、止まるなら止まっててほしいし、ブレるならもっと盛大にブレてほしい、そんな気持ちがする写真です。
1/2000秒
先ほどの半分のシャッタースピードです。つまり、倍の時間だけシャッターが開いていることになります。このブレかたも個人的には中途半端かな、と。
1/1000秒
なんかプロペラが曲線になってきました。歪んでますね。これはこれで面白いんじゃないかと、あくまで個人の感想ですが。少なくともプロペラの回転っぷりは伝わり出したかと思います。
ちなみに、シャッタースピードはおおまかに大陸系列と倍数系列があるのですが、今回はより一般的と思われ、また、検証にも適した倍数系列を選んでいます。また、デジタルカメラにおいては1/3段階の露出をとることが可能なのですが、面倒なので1段ごとで撮っています。間のシャッタースピードに関しては、想像で補ってください。マニュアル露出で撮影しているので、光線状況で若干写真ごとに露出差があります。
1/500秒
プロペラが曲線から円を描き始めたのですが、中途半端です。円になるなら円になってほしいし、曲線のイメージならそれをもっと強く打ち出してほしいです。
それと、この日は見ての通り快晴。風はドローンの後ろ側から最大瞬間風速2-3m(体感)でした。なので、検証用の状況としては最適です。風が強いとホバリングするため、プロペラの回転数がそれぞれ変わってきますので検証には不向きです。
1/250秒
だいぶ円になってきました。
1/125秒
とうとうプロペラが円になりました。プロペラのぶいーーーーーーーんて音が今にも聞こえてきそうです。
1/60秒
プロペラは円です。
1/30秒
同じく、円。
結論として、Phantom 4 Proは1/125秒あたりからプロペラが完全な円形を描くことがわかりました。もちろん、風のある日やホバリング中ではなく、移動中であればその速度にもよって最適なシャッタースピードは変わってくるでしょう。何がかっこよいシャッタースピードかなんて、結局は撮影者の意図や感性にもよるのです。ただ、今回の検証はそれを計る目安としては良かったのではないかと思います。また、Phantom 4 Proではこの検証結果でしたが、機種が違えば残念ながら結果も異なってくるはずです。形状がほぼ同じであるPhantom 4ならばともかく、小型機のMavic Proなどは小さいプロペラを高速回転させているため、もっと速いシャッタースピードでも写真上で円を描くはずですし、反対に、M600などの大型のドローンであれば大きなプロペラをゆっくり(あくまで比較的)回転させているのでPhantom 4 Proよりも遅いシャッタースピードでないと円にならないはずです。ドローンごとに比較してみるのも面白いのですが、この検証のためだけに大量の機種を揃えるのはなんとも贅沢な話です。
関連コンテンツ
スポンサーリンク