カメラレンズ、24-70修理記
Nikonは嘘つきなのです。愛用のレンズ、24-70/2.8をサポートに持ち込んだところ、その場で8万円かかる、と言われました。正確には覚えていませんが、8万3千云々…と一の位まで具体的な数字がでてきたため、多少の増減があってもそのくらいを覚悟してしまうのは当然でしょう。しかし、サポートから修理完了の電話が入った時はそれが3万円になっていました。あまりにも安くなっていたため、つい聞き返してしまいました。しかし、ならぬものはならぬ原理と同様、3万円なものは3万円なのです。
そういうわけでNikonは嘘つきなのです。8万円と言えばよいレンズが一本買えちゃいます。それが半額以下の3万円だと友人らを呼んで焼き肉を奢るくらいがいいとこです。当初、8万円と聞いたときはあまりのショックに天地が反転し、原因不明の高熱が数日続き、おまけに家が火事になるくらいの恐怖を抱いたのですが、それでも買い替えるよりは安い。修理を頼むことにしました。しかし、よく考えると3万円でも安くはないです。最初に8万円と大きく見積もっていて3万円でした、という結果を出すことで相対的に安くみせようとしているのでしょうか。修理期間も当初より早く仕上がり、中5日で完成しました。そうして僕らはますますNikonに好感をもつ罠に陥るのです。ほうら、あなたもNikonが好きでしょう?
このレンズはNikonの標準ズームの中では最高峰の一品で、僕もここぞというときはこのレンズ。重いけどこのレンズ、ということで大事にしてきました。壊れたのもまさに大事に使っている最中のことで、急にズームが回らなくなったのです。どこかにズームロック機構でもあるんじゃないかというくらいに硬くなりました。まさに何もしてないのに壊れた!状態です。パソコン初心者が「何もしてないのに壊れた!」というのとはレベルが違います。なんせこちらは撮影中に急に起こったことなのですから。何もしてない、の格が違います。ギャラが発生しない友人の結婚式の二次会中でしたので不幸中の幸い。翌日、東京に戻るやいなや、東京都区内有効の乗車券で新宿まで行き、一泊して深夜まで飲んだためすっかりくたびれたスーツの格好で、引き出物も持ったままでNikonに持ち込んだのでした。
具体的な修理内容は上の写真を参照してもらうことにしますが、僕が見ても細かいところはよくわかりません。それより、ほぼ新品の見た目になって帰ってきました。嬉しいところです。レンズ保護フィルターもだいぶくたびれてきていてそろそろ替えるかな、と考えていたところ、一点の曇りなくピカピカになっていました。原因について色々と話してみたのですが、決定的なところはわからず。細々とした接触が積み重なってこうなったんじゃないか、という結論でした。せっかく新品みたいにきれいになったところで、ますます大事に使いたいという決意です。こういう締めでよろしいでしょうか。
余談ですが、今回の修理でレンズのシリアル番号が変わりました。どうやらシリアル番号が記載されている部分を交換したためらしいですが、そんなことってあるもんですね。あと、これを読んでレンズ修理代8万円の見積もりはいつでも最後は3万円になると誤解なきようお願いします。8万円の見積もりが8万円のままということがあっても、私を責めないでください。
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