Movoirその後のD40
遅ればせながら、展覧会Movoir終了いたしました。そして楽しい打ち上げでした。
足を運んで頂いた皆様、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。楽曲を提供して頂いたアーティストのみなさまにも本当に感謝です。展覧会をひとつ作り上げるのにたくさんのエネルギーがいります。それは展示する側だけではない大変なものです。そういうのを日々感じながらギャラリー当番に行ってました(結局僕は途中で居酒屋に抜ける事はあれ、毎日在廊していました)。
都合をつけていただこうとしたにも関わらず、予定の合わなかった方々も連絡していただいて本当に頭の下がる思いです。今回は周知する時間がなかったことも反省で、僕らとしても2週間くらいやりたかった、という気持ちもあります。現在まとめDVDを作成中ですので小さい画面ながら機会をみてウチでご覧ください。お酒くらいはふるわせて頂きます。
土曜のレセプションは久々に多く飲みました。眠気が酔いに勝つほどの日曜始発。居酒屋の入り口の段差があるのを忘れて尻餅をついてしまいました(やっぱ酔ってたのか)。そのとき、愛用のカメラがコツン、と軽く地面に接触。卵でも割れないような衝撃で、シャッターが降りなくなってしまいました。原因は明らか。
シャッターの限界。以前もカメラのシャッター耐数を超えて一度修理に出しています。今回も、少し前からシャッター音が違うようになっていました。前回はその後で10000枚ほどは撮れていた後に壊れたのですが、今回はちょっとした衝撃がとどめをさしてしまった、ということなのでしょう。
壊れたのが土曜(日曜早朝)だったので週が開け、展覧会も終わった月曜にセンターに持ち込みました。が、見積もりの結果が高額に。少し足せば後継最新機種の中古が買える値段。そしてそれより前のモデルでも、壊れた機種より新しく高機能なカメラが修理額より安価で買えます。同じ型のカメラは廃盤ですが、中古ではもう半額以下です。修理できないことはないのですが、迷って保留のまま持ち帰りました。
帰宅後にバッグからもう動かないカメラをうっかり取りだすと、泣けてしまいました。もう動かない愛機。このカメラで撮った写真は膨大な枚数。もうこのカメラが新しい風景を写す事はない。僕が買った初めてのデジタル一眼レフ。たくさん撮ったから、これで撮った具体的な写真をイメージできることもなく、ただただ膨大だ、という印象。ここで時間が途切れ、徐々に離れていく感覚。僕はこの先まだ写真を撮るにしても、このカメラは壊れた日で止まったまま。そしてとどめをさしてしまった瞬間があまりにも間抜けなので情けなくなっていっそうの涙。
センターの対応してくれた人もよいカメラだ、と言ってくれました。前回修理したときのデータが残っていたらしく、色々教えてくれました。前回も同じほどの額がかかったけども見積額以上はメーカーが負担してくれたこと、やはりシャッターが限界にあったこと。大事にしてくれてありがとうございます、とも言ってくれたような(ショックだったのであやふやです)。新品を売りたいだろうに、ちょっとだせば中古で最新機種買えますね、ともすすめてくれました(タイ洪水で品薄だからかもしれませんが)。
たしかに、無理に修理することはないのですが、ボロボロのシャッターボタンも、前回取り替えて部分的に新しくなったパーツと以前の外装の継ぎ目のつぎはぎ感も、すっかりテカテカになっているグリップも全て愛着があります。動かないボディを持てばいまだ手にしっくり馴染む感覚。
一晩たって落ち着きましたが、未だどうしようか、考えています。新しいボディを買うにしてもいずれこのカメラは直したい、という気持ちになっています。いつかはわかりませんが。今は仕事やライティング組んでの撮影などで使ってきたメイン機を持ち出しています。新しいカメラに慣れてしまうということは写真も変わる事。
フィルムカメラは直せばずっと使える。でも、デジタルカメラには限界がある。デジタルに愛着を持ったことを悲劇のようにも思っています。
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