ニコンの35mm
カメラで35mmというとフィルムサイズの大きさか、レンズの焦点距離か2通りの意味があるのですが、今日はレンズのお話です。Nikonのマニュアルフォーカスレンズに「シリーズE(Series E)」というのがあります。年代的には1970年代後半から1980年代にかけてのものです。外装に金属を使わないことでそれまでのレンズよりも安価にした、というラインなのですが、光学系は当時のAiレンズやAi-sレンズと同様のものが使われていたりして、写りには遜色がないという特徴があります。今でも売られているのを見ると割と安めの価格で売られています。
市場でもあまり見ることはないのですが、個人的にこのシリーズの35mmF2.5がカメラを始めた当時から好きなレンズでした。パンケーキレンズほどではないですが、かなり薄くできていて軽いのですね。特にD40との組み合わせはフルマニュアルカメラとして(露出計が連動しない)愛用していました。D600を買ってからも35mmのフルサイズとしては軽量の組み合わせとしてお気に入りでした。
このレンズが実は我が家には2本あります。上の写真の左側が妻のもので、まだ結婚以前の誕生日に、「これはいいものだ、キシリアさんにも伝えてくれよ」とプレゼントしたものです。右側の方は一時期手放していたものの、やっぱりいいものだ、と僕が再購入したものです。この2本の外装が異なるのにこないだ気づきました。ちょっとマニアックですが、個人的には最初に使っていたタイプが左側のものなので左の方がいいなあと思いつつ、強度的には右側のほうがよさそうだなぁとも思っています。今でこそ標準ズームレンズが24mmから始まっていたりしますが、35mmは立派な広角。スタンダードな広角として標準レンズの50mmの次に親しみやすいレンズなわけです。
その愛すべき35mmのラインナップに新しいレンズが加わりました。公式の発売は明日2/6なのですが、予約していて今日手に入ったのが上 の写真、AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDです。シリーズEの35mmと比べるとかなり大きいです。とはいえ、一応最近のデジタルのレンズの中では軽いほうでしょうか。F1.8という明るさもいいですね。本格的に使いだすのはこれからですが、見るからにいい写りをしそうな外観です。ちょっと見た目のバランスが悪い気がしますが。
愛機、Dfに装着してみました。フードをつけるとバランスがさらに悪くなった気がします。でもまあDfのかっこよさがカバーしてくれるでしょう。Dfと一緒に買った50/1.8のほうが軽く小さく、見た目もDfには合っているのですが、50mmが35mmの画角になるわけではありません。Dfを買って以来ほぼつけっぱなしだった50mmをしばらくお休みさせて35mmが今度はつけっぱなしになるでしょう。
Dfには単焦点レンズがよく似合います。今のNikonのF1.8の単焦点レンズはF1.4の大口径レンズに比べて安価な割に写りもしっかりとしているという特徴が共通ですね。他に28mm、85mmとありますが、今回35mmが出たことでラインナップとして見えるような気がします。シリーズ化して今後も別の焦点距離が発売されるのでしょうか。個人的には135mmF1.8なんてあったら嬉しいところですが、それではもはや大口径レンズですね。
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