TTLとHSSの込み入った話(スルーザレンズ・ハイスピードシンクロ)

若干レベル高めの話ですが、クリップオンストロボ使う人なら、って話です。

紅葉ぎみ

クリップオン中心に、最近は大型ストロボにも搭載されているTTLという機能があります。スルーザレンズの略ですが(なぜ冠詞が略称に使われるのか…)、レンズを通った光を測定してフラッシュの光量を決める機能です。光が時間並みに速い特徴を活かした便利機能です。

余談ですが、フラッシュのTTLモードでの調光補正とカメラ本体での露出補正をそれぞれ調整して撮れることこそ、本当にうまいストロボ写真と言えますがカメラ本体をM(マニュアル)にしとくと補正はフラッシュ光だけなのでプロのスナップではそうしてる人の方が多いんじゃなかろうかと思います。

逸れかけた話題をすっと戻して、フラッシュ本体をTTLではなくマニュアルで調光すると光量は1/128まで絞れるのがだいたいかと思います。しかしさらに光量を絞って撮ることも、TTLだと実はできます。

どんな原理か、と言えば何のことはない。フラッシュ側でHSSをしているのです。またよくわからん3文字の英語が出てきた、と思われますが、フラッシュに関しては大事なのはこの2つくらいなので初めての人は名前だけでも覚えて帰ってください。

紅葉

HSSとはハイスピードシンクロの略です。通常、フラッシュを使った撮影では同調速度というのがあって(例えば一眼レフだと1/250とか、大型カメラだともっと遅くて1/60とか)、それより速いシャッターを切るとシャッター自体がフラッシュ光の影響で画面に写り込んでしまうのです。

そうは言っても1/250よりも速いシャッター速度でフラッシュを焚いて撮影したい場面なんて(例えばスポーツ)いくらでもあるわけで、そういう時にHSSを使うわけです。そうするとフラッシュがすごく短い時間の間に瞬くように発光し、シャッター幕が写真に写らないようになるのです。最近のカメラとフラッシュの組み合わせだと設定せずとも自動的にHSSになります。

じゃあHSSなんて概念自体要らないんじゃないかと言うとそうではないのが面倒なところ。短い時間に連続発光するのでフラッシュに負担が多くかかります。メーカーの中にもHSSばっか使うんじゃねぇ、と言っているところもあります。それと、HSSになるとどうしてもそのフラッシュが本来もってる全力の発光量にはなりません。

ところがご存知の通り、インターネットなんて極論の宝庫で、HSS使ってるやつはフラッシュのことを考えないやつだから人間ではないというような言い草でHSS使う人を攻撃している人もいるわけです。

たしかにHSSはフラッシュに負担かけますが、機能としてあるんですから必要な場面では使えばいいと思うんですよね。少なくともバトルアニメでよくある、俺はこの技を使うことで自身の限界超えて闘えるようになるし、ついでに髪の毛が伸びたりするけど、身体の負担はものすごく大きいので、もって1分だ…!というのに比べると負担は軽いです。

そもそも前述した通り、TTL使ってれば自動でHSSになる可能性だってあるわけですから。

さらにそもそもそもそもクリップオンストロボを日常的に使う仕事の人の間ではクリップオンストロボなんて消耗品らしいですよ。

SS1/500、ISO800とかで被写体が動きものじゃないならHSS使わないで済むSS1/250に落としてISO400にしろよ、という意見ならわかりますが、HSS自体を否定するのはよくないと思うんです。

あなたのクリップオンストロボも限界突破したがってるかもしれませんよ、知らんけど。

2019-01-15 | カテゴリー カメラ | タグ

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