ドローンの未来は夢に終わるか

ドローンに未来の可能性があるということに異論を挟む人はいないと思います。夢がありすぎて現実との区別がつかなくなったのか、ドローンが傘をさすというトンデモも出てくるくらいです。

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ドローンが自動追尾で傘をさしてくれるというらしい。問題はバッテリーの短さだけ(30分)、と言っていますが、それ以前の根本的な問題が…。とりあえず、本題入る前にネタにマジレスしてしまいますと

絶対に起こる事故

  • 斜めからの雨で機体に水が入る→バッテリーショート→墜落→火災のコンボ確定。晴れた日に飛ばすならこの事故は防げる。
  • Phantom4は前方にしかセンサーがないから横にある電柱とかにぶつかる。あと傘も引っかかる。
  • 自動追尾、完璧にはしない。誤差があるし、どっかでずれる。ので結局雨に濡れる。

心配な点

  • 傘をドローンの上にさして揚力的な面で大丈夫か。
  • 頭上にドローン飛んでたら怖くないか。傘さすわけだから、頭上1mとかでないと雨防げないが、その場合、自分に吹き降ろされる風が耐えられないくらい強いぞ。
  • 写真が合成だけどどうやって傘固定すんの?ドローンに突き刺してるように見えるけど。
  • 都市でこれをフライトさせる場合、その国の法的な規制がおそらくかかる(ドローンに対してなんの規制がない先進国のほうが少ないと思われる)。

これ考えた人はネタでなければドローンを飛ばしたことないのだと思います。Phantom 4でなくてドローン本体は専用のを作る、というのであれば実現できるのかもしれませんが、Phantom 4の特性知っていたら絶対に不可能です。なめてんのか。批判ばかりして可能性を潰すなよ、という意見もあるかもしれませんが、ドローンに対する情熱が本当にあるならそもそも検討の段階で当然、Phantom 4は選ばないわけで。

こんな小学生の妄想レベルを抜きにしても、先行きは意外と暗いのがドローンの世界のように思えます。

ドローンメーカーの経営もフランスのParrot社が大規模解雇を行なった、とか3D Robotics社が人員整理しないと、というニュースもあったり、なかなかここにきてきつくなっているようです。

空撮用ドローンに関してはほぼ中国(というかDJI)の一強なわけで、実際に使ってみてもその能力の高さに驚かされるわけです。『えっ!同じ値段でもっと性能のいいドローンを!?』状態です。一方で、産業用のドローンに関しては日本のメーカーのドローンも魅力的に見えるのもありまして。そういったドローンは当然、DJIのPhantomのようなユーザーフレンドリーな価格ではなく、カメラでいえばphase oneレベルの価格でして。

今後、ドローンでは自動運転が主流になっていくでしょう。実際に、試験運転などが特区で始まっています。しかし、実験とはいえ、12kmも飛ばして届けたのが暖かい飲物というのも冗談に聞こえてしまうのですが。救急医療、災害救助、多くの実験が行われ、実用段階にきているものもあります。

ただ、日本の空を自由にドローンが飛ぶ未来に対しては克服しなければならない課題も大まかに3つほどあるかと考えます。

ひとつはペイロード。ドローンに搭載できる荷物の量です。ピザくらいはいいでしょうが、産業用ドローンでさえヤマト運輸のトラックのように大量の荷物を積むことはかなり難しいです。

積載重量とも関わってきますが、次に、燃料の問題。現在主流のリチウムポリマー電池では長い時間のフライトができません。当然、その充電にも時間がかかります。ガソリンエンジン搭載のドローンが開発中とのニュースがちらほら聞こえておりますので、そちらの方が運輸には向いているのかもしれません。物流業界の人手不足のニュースがよく流れますが、ドローンが今すぐの救世主にはなれなさそうです。他、点検用などの宅配ほど遠くへ飛ばす必要がないものでは既に有線給電が実現されています。エヴァンゲリオンと一緒ですね。

3つめに、第三者上空を飛行させること。空を飛ぶ以上、目的地までなるべく直線距離で飛んだ方がそのメリットを活かせるわけです。ただ、法的な整備も含め、ドローンが第三者上空を飛ばすことは未だ認められていません。いくら最近のドローンは墜落しない、と言ってもドローンは航空機ほど精密な整備を受けません。同じ空を飛ぶもの同士、ヒヤリハットや安全対策、安全意識は航空機に学ぶべきこところがあるはずですが、なかなかそういった情報は降りてきません。

でもそんな暗い未来しかないように見えても、なぜ続けるかと言えば面白いからですよね、シンプルに。それでも可能性を感じざるをえないのがドローンです。僕も日々ドローンのニュースをチェックし、自分のフライト機材の研究をしています。なぜここまで夢中になれるのかはわかりません。しかし、人は本能的に空を飛びたがり、また、鳥に憧れるのかもしれません。ほら、僕らが聴いて育った歌も『空を自由にとびたいな』といっているではありませんか。タケコプターが空を往来する時代の航空法と飛行技術はどうなっているのでしょうか。案外、21世紀初頭のドローン業界の成果次第なのかもしれません。

2017-02-11 | カテゴリー ドローン | タグ